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初めてのチーム練習や試合は、小さな子供がサッカーを好きになり将来も長く続けていくかどうかを決定づけることがあります。
7つの育成段階の第1段階にあたる3~6歳の子どものとって、将来の土台となるさまざまなスキルを習得していくことは大事ですが、楽しい練習でサッカーが好きになるようにするのも指導者の大切な役割の一つです。
ドイツサッカー協会が選手育成で考慮する3つのポイントサッカーを始めたばかりの子供が大人の選手になるまで、それぞれの年代でできることや重点は変わってきます。プロのやることすべて(指導者自身も...
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3~6歳(幼児)は何をしたくて何ができるか
動く - 楽しむ
- さまざまな動きを取り入れた包括的な運動学習
- いろいろな種類のボールで遊びながらボールに慣れる(ゴロ、浮き球、バウンド)
- ボールを使った遊びでさまざまなアイデアや成功体験を獲得
- サッカーを楽しむ
- 単純なルールを覚える
特徴
- 遊びたい、動きたい
- 褒められたい、認められたい、他人と比べたい、競いたい
- 受け入れ態勢の不足
トレーニングの割合
【ドイツサッカー協会の新たな育成改革】9歳までは3対3のミニサッカー・リーグ戦無し
ドイツサッカー協会は新たな育成改革として、2019年7月から11歳以下のカテゴリーにミニフースバルと呼ばれる2人制や3人制、5人...
トレーニングの重点
フィジカル
- 少人数で遊び形式や競争形式、対人形式のなかで(鬼ごっこなど)
- 走りやさまざまな動きの習得(他の競技も)
- コーディネーション
(空間認識、距離識別、反射、ボディバランスなど) - スピード
- 柔軟性
テクニック
- 少人数で遊び形式や競争形式、対人形式のなかで
- いろいろな種類のボールでゴロ、浮き球、バウンドに慣れる
- ボールを蹴る動きの習得(大まかなフォームで)
- ボールタッチ、ドリブル、ボールキープ、パス、シュート
- 守備よりも攻撃を優先!
戦術
- さまざまな遊びを通してサッカーを学ぶ
- さまざまなゲーム形式でアイデアを蓄積する
(数的優位・不利、4つのゴールなど) - 少人数でのミニゲーム
- ストリートサッカーの要素(自由な発想)
パーソナリティ
- チームメイトや対戦相手に対するリスペクト
- コミュニケーション、チームスピリット
- 多くの成功体験(ゴールを決めるなど)
- 過度の恐怖やストレスを与えない
指導者のためのガイドライン
- 小グループで各選手ができる限り多くのアクションを起こす
- 運動やサッカーに対する楽しみを促す
- さまざまな種類のボールを使う(大きすぎるボールを使わない)
- 簡単なルールを伝える
- 子どもは見て覚える(デモンストレーションを行う)
- 子どもの声に耳を傾ける
- 子どもは小さなプロではない(期待しすぎない、要求しすぎない)
- 指導者は子どものお手本であり、チームメイトでありエンターテイナーの役割もする
1日の練習メニュー例 【3~6歳(幼児)】
ドイツの7つの選手育成段階の中の【第一育成段階】3~6歳の指導概要ではトレーニングの割合や重点などを挙げましたが、実際に1日の練...
- ドイツサッカー協会 指導者ライセンス講習会資料
- シャルケサッカーキャンプ 講習会資料