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これまでディフェンダーが1人や2人の設定で判断を伴ったテクニックとともにポジショニングの基本を学び、Tr17) 5対3ではディフェンダーを3人に増やして行いました。
将来的にビルドアップやチャンスメイクで安定しながら前進できるようにするために、さらに人数を増やしてポジショナルプレーの基本を学びましょう。
サポートの位置
- DFが1人の時: ボールホルダーの左右
- DFが2人の時: ボールホルダーの左右・ギャップ
- DFが3人の時: ボールホルダーの左右・ギャップ・遠いところ
今回はディフェンダーを4人に増やしますが、基本的なことは同じです。実戦でもそうですが、状況が変化する中でいかに素早く基本的なポイントを正確に応用できるかどうかです。
重点
ポジショナルプレー、パス&ボールコントロール、サポート、身体の向き、攻守の切り替え
準備
- 14x18mの長方形を作る。
- 上図のように、攻撃(青)4人を長い辺に2人ずつ配置する。
- フリーマン(黄)3人を短い辺とグリッド内にそれぞれ1人ずつ配置する。
- 守備(赤)4人をグリッド内に配置する。
進め方
- 攻撃側は守備側にボールを奪われずにパスを10本つないだら1ポイント獲得。
- レベルに応じてタッチ制限を設ける(例:制限なし、2タッチ以内など)。
- ディフェンダーはボールを奪ったらドリブルでグリッド外に脱出を試みる。
ディフェンダー同士でパス交換してもよい。 - 攻撃側はボールを出される前にディフェンダーから奪い返せば、
パスの本数を0にリセットして攻撃を続けることができる。 - 一定時間でディフェンダーを交代する(例:2分、攻撃側が3回ボールを失ったら)。
コーチングポイント
- できる限り多くのパスコースを作ってサポートする(左右・ギャップ・遠いところ)。
・ ボールホルダーの左右の選手は常に角度を修正しながらサポート。
・ 中央のフリーマンはディフェンダー4人の間で常に経由地点を作る。
・ 逆サイドの選手も角度を修正しながら遠いところのパスコースを作る。 - ボールホルダーはディフェンダーの動きを見ながら次のプレーを選択する。
・ ディフェンダーがギャップを閉めるから横パス(下図、左)。
・ ディフェンダーが横パスを先読みしたらギャップを経由(下図、右)。
・ 近いところをふさがれたら遠い(深い)ところを使う。
・ 1つ埋められても他が空くポジショニング。 - 状況を把握するために、身体の向きとボールコントロールを調整する。
- ボールコントロールとパスを異なる足で行うことにより、プレースピードを上げる。
- 正確なパス(スピード、味方のどちらの足に出すか)を心がける。
- ディフェンダーの寄せを回避するために1タッチパスを使う(特に中央の選手)。
- 攻守の切り替えを素早く行う。
- その他、Tr17) 5対3(DF3人に対するポジショニング)も参照。
バリエーション
- レベルに応じてグリッドの大きさを変更する。
- レベルに応じてタッチ制限を加える(2タッチ以内、絶対2タッチなど)。
- 攻守の役割を切り替えて行う。
守備側がボールを奪ったらグリッド外に出るのではなく、すぐに攻撃のポジションをとりフリーマンを使って同じようにパスをつなぐ。
攻撃をしていた4人はグリッド内に入り守備の役割になる。