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レーヴ監督が2014年のワールドカップ優勝前からドイツ代表で行っていたポジショナルプレーのトレーニングメニューです。
的確なポジショニングと状況把握・判断、正確なパスとファーストタッチにより安定したボールポゼッションを行うだけでなく、チャンスがあればゴールに近づくために前進を目指します。
ドイツ代表はこのトレーニングを絶対2タッチでよく行っていました。絶対2タッチにすることによりファーストタッチの精度が求められるのはもちろんのこと、味方がディフェンダーからプレッシャーを受けにくくするためのパススピードやプレッシャーを受けにくい味方へのパスを出すための視野の広さやゲームインテリジェンスも求められます。Viel Spaß!
重点
ポジショナルプレー(状況把握・判断、ポジショニング、身体の向き、パススピード、パスの距離、ファーストタッチ、1タッチプレー)、攻守の切り替え
準備
- 20x18mの長方形を2つ作り、中央に20x5mのエリアを設ける。
- 6人組を3チームを作る。
- 攻撃チーム(青と緑)は長い辺に2人、短い辺に1人ずつ、エリア内に1人、中央エリアに1人ずつ入る。
- 守備チーム(赤)は4人と2人に分かれて広いエリアに入る。
進め方
- 攻撃チームは守備チームに奪われずに中央のエリアを経由して反対のエリアにボールを送る(下図、左)。レベルに応じてタッチ制限を設ける(2タッチ以内など)。
- ボールが移動したら守備チームの2人が移動し(下図、右)、同じように続ける。
- 守備チームはボールを奪ったらグリッド外にドリブルで脱出を試みる。
コーチングポイント
- 状況に応じたポジショニングをとる(パスコース、角度)。
- 1タッチのパスとボールコントロールを使い分ける。
・ 相手が寄せてきている → 1タッチパス
・ 相手を引き付ける → ボールコントロール - 身体の向きを整えて正確なボールコントロールを行う。
- 状況に応じてパススピード、パスの距離、味方のどちらの足に出すかを調整する。
- 安定しながら前進・展開のチャンスを伺う(相手をひきつけて移動)。
- 守備チームはコミュニケーションを図りながらボール奪取を狙う。
- 攻守の切り替えを素早く行う。
バリエーション
- 人数やフォーメーションに合わせてスタートポジションを変える。
・ 5人組の場合、長い辺に1人だけ配置する。
・ 長い辺に1人だけ配置し、エリア内に2人配置する。 - 中央のエリアの選手は1タッチのみで行う。
→ 中央のエリアの選手同士でのコンビネーションを促す(3人目の選手)。