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小学3年生の練習を手伝う機会がありその時に行ったメニューです。このグループはボール扱いやドリブルの練習を積み重ねてきましたが、まだポジショニングやパス&ボールコントロールには本格的に取り組んでいない段階でした。引き続きボール扱いのスキルを磨きつつ、そのスキルを状況に応じて効果的に使えるようにするために、ドリブルだけでなくパスの選択肢も入れてみました。自分とボールだけでなく味方との関係も生まれるので、初めはパスのタイミングや受ける場所がお互い自分勝手でバラバラでしたが、コミュニケーションを図ることで少しずつ改善していきました。
ボールを持っている選手はドリブルとパスの使い分け、味方はパスコースを作るためのサポートの基本、ディフェンダーは1対1のポジショニングの基本を学ぶことができます。本格的にパス&ボールコントロールに取り組む前でも、ボールポゼッションの練習ができるようになった中高生にもドリブルとパスの使い分けやポジショニングなど効果的なアクションができているかどうかを見直すことができるメニューです。Viel Spaß!
【第2育成段階後半】9~10歳の指導概要7つの選手育成段階の第2育成段階後半では、これまで積み重ねてきたスキルを土台として、引き続き少人数で小さなフィールドのなかでたくさんボー...
重点
ドリブルとパスの使い分け、オフ・ザ・ボールの動き(予備動作、サポート)、1対1の攻守、コミュニケーション、攻守の切り替え
準備
- 20x20mのグリッドを作り、ミニゴールを設置する(通常のゴール前にキーパーを入れても可)。
- 守備側の目的地としてマーカーやコーンでカウンターゴールを2つ設置する。
- ゴール前に攻撃(青)と守備(赤)の選手が入る。
- カウンターゴールの間にフリーマン(黄)がボールを持って入る。
進め方
- フリーマンから攻撃の選手にパスを出してスタート。
- 攻撃の選手はフリーマンと協力してゴールを目指す。
- 守備の選手はボールを奪ったらフリーマンと協力してカウンターゴールを目指す。
- レベルに応じてオフサイドルールを適用する。
・ オフサイド無し
・ ペナルティエリア(特定ライン)までオフサイド無し
コーチングポイント
- 攻撃の選手は相手の逆を取る動き(予備動作)を入れてマークを外す。
- ボールにまっすぐ寄らずに斜めに動く。
図a) まっすぐ寄ると背後が見えない。裏に走ってもパスコースを切られてしまう。
図b) 斜めに動くことによりボールもディフェンダーも視野に入れることができる。
図b) 斜めに動き背後を取ることもできる。相手が来なければ足下で受ける。 - コミュニケーションを図りパスのタイミングや場所を合わせる。
- ボールを持っていない攻撃の選手は状況に応じてパスコースを作り、ボールホルダーにドリブルとパスの選択肢を与える。
図c) ボールホルダーが前を向いているのでオフサイドにならないように横か斜め前でサポート。パスを受けてからディフェンダーに追いつかれない位置。
図d) ボールホルダーが相手を背負って後ろを向いているので後方でサポート。 - ドリブルとパスを使い分ける。パスに逃げない(図c & d)。
・ ドリブルでひきつけてから味方にパス
・ パスコースを切ってきたからドリブルで突破 - ディフェンダーは初めのパスのインターセプトを狙う。
- 攻守の切り替えを素早く行う。
バリエーション
- GKあり/なしで行う。
- 難しい場合はフリーマン無しの2対1で行う(攻撃2人を固定)。
- 2対2+フリーマンで行う。