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1対1はフィールド中盤で最も多く発生し、前線では20~30%、後方では10%になります。相手ゴール前の1対1ではボールを失うリスクを恐れずに積極的に仕掛けることでビッグチャンスを作り出すこともできますが、中盤や自陣ゴール付近では目の前の相手を抜いても次のディフェンダーが控えていてすぐにビッグチャンスにつながるとは限りません。むしろボールを失うことで失点につながるリスクも考えなければならないでしょう。
中盤などで目の前の1対1の突破が難しかったり突破することが効果的でなかったりする場合、相手のプレッシャー下でボールを失わずに味方につなげることができればチームとして攻撃を続けて次のチャンスを狙うことができるでしょう。試合では常に孤立した1対1の状況が続くわけではなく、数秒ボールをキープできれば味方がサポートしてボールを預けられる可能性も高まります。このメニューでは1タッチのフリーマンを配置することで、試合中と同様にボールを守る時間と味方に預ける選択肢を使い分けられるようになっています。Viel Spaß!
重点
キープの1対1(ドリブル、パス、パス&ゴー)、オフ・ザ・ボールの動き、攻守の切り替え
準備
- 10x10mのグリッドを作る。
- グリッド内に選手2人(青と赤)が入り、各辺の上にフリーマン(黄)が1人ずつ準備する。
進め方
- コーチの合図で1対1のボールキープ開始。
- ボールを持っている選手はフリーマンにパスを出すことができる。同じフリーマンを連続で使うことはできない。
- フリーマンは1タッチのみ。フリーマンからフリーマンへのパスは禁止。
- ボールがグリッド外に出たら相手ボールからリスタート。
- 時間(30~45秒)で役割を交代しながら行う。
- 最後にボールを持っていた選手の勝ち。もしくはポイント制で行う。フリーマンからリターンパスを受けたら1ポイント。フリーマンへのパス後、相手を挟むようにリターンパスを受けたら2ポイント(ワンツー)。
コーチングポイント
- ディフェンダーとボールの間に体を入れてボールを守る。
- 半身で構えてディフェンダーから遠い方の足でボールをキープすることで、ディフェンダーをボールからより遠ざけることができる(壁を厚くする)。ディフェンダーに背を向けてキープすると足を伸ばして触られやすくなる(壁が薄い)。
- ディフェンダーの動きに応じてボールも動かして常に触られない距離をキープする。片方の腕でディフェンダーの位置を把握する。
- フリーマンにボールを出したらすぐにパス&ゴーを行いリターンパスのコースを作る。パスを出した足でそのまま次の一歩を踏み出す。
- ディフェンダーも奪いに行く方向を変えるなどフェイントを入れてボール奪取率を高める。
- 攻守の切り替えを素早く行う。
バリエーション
- さまざまな体勢から開始する(座って背中合わせ、長座など)。
- フリーマンのタッチ数を変更して難易度を調整する(1タッチ、2タッチ以内)。
- 2フリーマンで行う(下図a)。
- フリーマンも色分けして同色のフリーマンのみ使うことができる(下図b)。
- ポイント制で行う。フリーマンからリターンパスを受けたら1ポイント。相手を挟んでリターンパスを受けたら2ポイント。
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