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グループでの積極的な守備とその守備を打開するための攻撃(ラインブレイク)を学ぶことができるメニューです。守備側は3人で攻撃5人を相手にすることになりますが、カバーシャドウを使い縦パスコースを切ることで守備範囲を広げ、バックパスに対して積極的にアタックすることで数的同数を作り出しボール奪取の回数を増やすことが可能になります。
逆に攻撃側は数的優位を活かせるポジショニング、ディフェンダー間の距離を広げるアクション、プレッシングの打開方法(1対1,3人目の動き)などを学ぶことが可能です。
人数を減らしてシンプルにしたTr162) 2対2+1でも同じようなことを学ぶことが可能です。Viel Spaß!

Tr162)【カバーシャドウ&インターセプト】2対2+1「もっと積極的にボールを奪いに行きたい」、「インターセプトを積極的に狙っているけど、よく背後を取られてしまう」といった現象を改善できるメ...
重点
- 守備:カバーシャドウ、ボール奪取、スライド、プレスバック
- 攻撃:ポジショニング、縦パス、ドリブル突破、3人目の動き
- 攻守の切り替え
準備
- 20x30mのグリッドにミニゴールを4つ設置する。
- ミニゴール前に7mのシュートゾーンを設ける。
- 各チーム5人が準備して、攻撃方向を決める。
- 各チーム3人が中央のエリアに入り、攻撃チームのみ前後のシュートゾーン(ミニゴール前のエリア)に1人ずつ入る。守備チームの残り2人は、前後のゴールライン後ろで待機する。

進め方
- 攻撃チームが自陣のシュートゾーンから開始し、攻撃方向のいずれかのミニゴールを目指す。シュートはシュートゾーン内からのみ。
- 攻撃チームの前後のシュートゾーン内の選手は、それぞれのシュートゾーン内で2タッチ以内でプレーする。攻撃方向のシュートゾーン内の選手はシュートを打つこともできる。
- 守備チームのシュートゾーンの選手は守備に参加せず、ゴールラインの外で待機する。コーチングで参加することは可能。
- 中央エリア内の選手は、自陣シュートゾーンからパスを受けた後、攻撃方向のシュートゾーンに入りゴールを目指す。タッチ制限はなし。中央のエリアから前方のシュートゾーンにいる味方にパスを出すこともできる(下図)。自陣シュートゾーンの味方にバックパスを出すこともできる。
- 自陣のシュートゾーンにいる選手は、中央エリアの味方だけでなく、攻撃方向のシュートゾーンにいる味方に直接パスを出すこともできる。
- 守備チームの3人は、前方と後方いずれのシュートゾーンに入って守備を行うことができる。
- 攻守が入れ替わる時、これまで攻撃をしていたチームのシュートゾーン内の選手はピッチ外に出て、これまで守備をしていたチームの2選手がそれぞれのシュートゾーンに入ってプレーする。
- 時間で役割を交代しながら行う。

コーチングポイント
- 守備チームは、最初から相手につきすぎると間が空いて一発で縦パスを通されてしまう(下図a)。間を閉めることで背後にいるシュートゾーンの相手への縦パスコースを切り(カバーシャドウ)、数的不利ながら守備範囲を広げることが可能になる(下図b)。
- 足元へのパスに対してボールの移動中にできる限り寄せることで1対1の数的同数を作り出す(下図b)。可能であればその場でボール奪取を狙うが、遅れた場合に不用意に飛び込んで入れ替わらず、相手ボールホルダーの前で止まって前進を防ぐ。
- ボールを奪うことができなくても相手ボールホルダーがヘッドダウンするくらいプレッシャーをかけ続けることで相手ボールホルダーを限定し、2人目が連動して横パスを狙う(下図b)。
- 中央エリアからシュートゾーンへの不用意なバックパスに対してプレッシャーをかけて攻撃方向を限定し、2人目が連動することで意図的に奪いどころを増やすことができる(下図c)。バックパスへのプレッシングのタイミングを間違えると空いたスペースに縦パスを入れられてしまうが、チャレンジしてみましょう。
- 守備チームのピッチ外の選手は、前後からコーチングにより情報を与え守備に参加する。
- 攻撃チームは数的優位を活かせるポジショニングを取る。左右の選手が幅を取り、中央と奥(前方シュートゾーン)の選手が一直線にならず斜めの関係になることで、ディフェンダーは1人で2人(足元と背後)を同時に見ることができなくなる(下図d)。背後を消そうとしたら足元で受け、足元に食いついてきたら背後への縦パスコースが空く。
- ディフェンダー間を広げて縦パスコースを作るためにあえて足元にパスを出してディフェンダーを引き付け、バックパス後にディフェンダーが出て空いたスペースに1タッチで縦パスを狙う(下図d)。
- シュートゾーンへの縦パスに対して、ディフェンダーのプレスバックよりも早く3人目の動きを入れてサポートする(下図d)。
- 逆に守備側は縦パスに対して素早くプレスバックを行う。
- 攻守の切り替え時に素早く状況を把握する。




バリエーション
- グリッドの大きさを変えて難易度を調整する。
- 攻撃方向のシュートゾーンの選手は1タッチのみでプレーする。シュートも可。
➞より素早い3人目のサポートを促す。 - 中央のエリアの人数を減らして2対2+2で行う。
- 2対2+1(Tr162)で行う。

Tr162)【カバーシャドウ&インターセプト】2対2+1「もっと積極的にボールを奪いに行きたい」、「インターセプトを積極的に狙っているけど、よく背後を取られてしまう」といった現象を改善できるメ...