チャンスメイク・フィニッシュ

Tr32) 4対4+3からチャンスメイク【決定機を増やす】

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Tr14Tr18までディフェンダーを1人から4人まで増やして、グループでボールを保持しながら確実に前進していくポジショナルプレーの基本を学んできました。

今回はTr18) 4対4+3とゴール前のチャンスメイクを組み合わせたメニューです。ボールポゼッションを行うだけではゴールを奪うことはできません。守備側の隙やゴールに向かって仕掛けるタイミングを見逃さずにゴールチャンスをたくさん作り出してみましょう!
Viel Spaß!

ボールポゼッション率と勝率の関係は ↓↓↓

データから見るサッカーの知識と先入観【疑うことが進歩の始まり】「勝つためにはもっと走らないといけない!」 「ボールポゼッション率を上げれば勝てる!」 「ミドルシュートをたくさん打てば点が入る!」...

重点

ポジショナルプレー&チャンスメイク(状況把握・判断、オフ・ザ・ボールの動き、身体の向き、ファーストタッチ、パス、ドリブル、シュート、攻守の切り替え)

準備

  1. ゴール前に40x30mのエリアを作り、ペナルティエリアから5m離れたところに15x30mのエリアを設ける。
  2. タッチラインから3m離してミニゴール(コーンゴール)を2つ設置する。
  3. 15x30mのエリアに攻撃(青)と守備(赤)を4人ずつ、エリア内とタッチライン沿いにフリーマン(黄)を合計3人、ゴール前にキーパーを配置する。

進め方

  1. 攻撃側はフリーマンとともにエリア内でパスを5本以上つないだら、エリアを出てゴールに向かって仕掛けることができる(下図の左はパスで、下図の右はドリブルで)。
  2. ディフェンダーにボールを触られたり、エリア外に出てからもう一度エリア内に戻ってきたりした場合、パスの本数を0に戻してやり直す。
  3. フリーマンは15x30mエリア内は2タッチ以内でプレーする。
    エリア外のタッチ制限は無しでシュートを打つこともできる。
  4. 守備側がボールを奪ったら、ミニゴールにパスかミニゴール間のマーカーの間(30m幅)をドリブルで突破する。フリーマンを使ってもよい。
  5. 15x30mのエリアより先はオフサイドルールあり。

コーチングポイント

  1. グループで安定してボールを保持できるように効率的なポジショニングを取る。
    パスを出した後やボールの移動後、次の状況を予測しながらポジションを取る。
  2. 状況を把握するために身体の向きファーストタッチを調整する。
  3. パスだけでなく、効果的であればドリブルでも仕掛ける(上図、右)。
  4. フリーマンも含めて、チャンスであればよりゴールに近い選択肢を選ぶ。
    下図、左: 前にスペースがあるのに足下へのパス
    下図、右: 前にスペースがあるのでゴール前へのスルーパス
  5. 攻守の切り替えを素早く行う。
    ・ 攻撃側がボールを失ったら素早く奪い返しに行く。
    ・ 守備側がボールを奪ったら素早くゴールを目指す(縦パス、ドリブル)。

バリエーション

  1. エリア内のフリーマン無しで行う(4対4+2)。
  2. パスの本数制限を変える(7本つないだら、制限なし、10本以内など)。
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