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フィールドを後方・中盤・前方の3エリアに区切ることでさまざまな1対1が発生するゲーム形式のメニューです。エリアによって、ボールを失うリスクを避けるべきか、多少のリスクを冒してでもゴールに向かって仕掛けるのかなどの判断を伴います。
後方エリアではゴールキーパーも含めれば2対1の状況になりますが、パスだけでなく運ぶドリブルを入れることで自らが前進したり相手を引き付けて味方が前進したりするチャンスを増やします。
中盤や前方のエリアではディフェンダーを背負った状況の1対1が増えますが、簡単にボールを失ったりバックパスに逃げたりすることが多くなるとなかなか前進することができません。チームのチャンスを増やすためにも、賢く正確なアクションで前進できるスキルを身につけましょう。Viel Spaß!
重点
- さまざまな1対1(対面・ディフェンダーを背負った1対1)、攻守の切り替え
- 攻撃:予備動作、オフ・ザ・ボールの動き(サポート、3人目の動き)、ファーストタッチ、ドリブル、パス、シュート
- 守備:インターセプト、1対1の対応
準備
- ハーフコートをゴールエリア幅に区切りゴールを設置する。
- フィールドの縦を約19m、15m、19mの3つのエリアに区切る。
- 攻撃方向を決め、各エリアにフィールド選手が1人ずつ入り、ゴール前にゴールキーパーが用意する。
進め方
- 3対3+ゴールキーパーによるゲーム。各選手は基本的に自分のエリア内でのみプレーする。パスは、隣り合う前後のエリアだけでなく、最後方から最前線のエリアにも出すことができる(ゴールキーパーを含む)。
- ドリブルでのみ前方のエリアに侵入可能。前方のエリアにドリブルで侵入した選手はパスかシュートをするまでそのエリアにとどまることができる(一時的に2対1の状況)。
- オフサイド無し。
- ボールがフィールド外に出た場合、相手チームのゴールキーパーからリスタートする。
コーチングポイント
- ボールホルダーから斜めのポジションを取り、できる限りボールと攻撃方向が見えるように身体の向きを調整する(下図a)。
- パスを受ける時にボールに寄りすぎてスペースがなくならないように、タイミングよく予備動作を入れ、ディフェンダーの動きによって背後を狙う動き(下図c)と足元で受ける動き(下図b)を使い分ける。
- ボールを受ける時のディフェンダーの位置や自分の身体の向きによってファーストタッチを使い分ける。例:前を向く、ディフェンダーの逆を取ってかわす(下図b)、ディフェンダーから遠い方の足でボールを守る、1タッチプレー(パス、シュート)
- エリアやディフェンダーの動きによってドリブルとパスを使い分ける。パスだけに逃げない。ドリブルではがした場合に一時的に2対1の状況を作り出す。
- 縦パスに対してサポートを行う(リターンパスを受ける、3人目で受ける)。
- パスを出す選手は、受け手がディフェンダーを背負っている時にディフェンダーから遠い方の足にパスを出す(下図b)。
- ボールが動くごとにポジションを修正しパスコースを作り出す(後方の選手も)。
- 守備側は背後を取られないようにインターセプトを狙う。ボールを持たれたら前を向かせない、縦パスを出させない。ゴールキーパーを含めてコミュニケーションを図る。
- 攻守の切り替えを素早く行う。
バリエーション
- ドリブル突破で前のエリアに侵入した選手に対して、相手チームの選手も入ってくることができる(相手選手が戻ってくるまでは2対1の数的優位)。
- 無謀なロングボールが増えてしまう場合:隣り合うエリアにのみパスが可能。最後方から最前線へのパスは無し。
- より積極的な前進を促す場合:後ろのエリアにパスはできない。
- 1対1x2エリアで行う。
- 幅を広げて、1つのエリアを2対2や3対3で行う。下図は中盤が3対3、それ以外は2対2。