グループの守備

Tr205) 4対4+GK+2クロッサー【ドイツサッカー協会推奨メニュー】

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ドイツサッカー協会が育成年代に推奨する「ベスト・トレーニングセッション(beste Trainingsheinheit)」内のミニゲーム形式の一つです。

シンプルなシチュエーションの中で、実戦に必要な要素を高い強度で反復することが可能です。30分の間に1選手が最低でも4分を3~4回行うことが推奨されています

様々なバリエーションで難易度を調整することが可能です(下記バリエーション参照)。Viel Spaß!

重点

  • ボックス内の守備
    (1対1、シュートブロック、インターセプト、ヘディング)
  • チャンスメイク
    (オフ・ザ・ボールの動き、クロス、シュート、ヘディング)
  • 攻守の切り替え、コミュニケーション

準備

  1. 25x50mのフィールドにゴールを設置する。
  2. 攻撃方向を決め、各チームからフィールドプレーヤー4名とゴールキーパーがフィールド内に入る。
  3. 相手陣地側のタッチライン沿いに各チームがクロッサーを配置する。
  4. 十分な予備ボールを準備する。

進め方

  1. クロッサー以外はタッチ制限なしでプレーする。クロッサーのみ2タッチ以内でプレー。
  2. クロッサーを使ってからゴールした場合は得点が倍になる。
  3. ゴールキーパーはシュートを打つことはできないが、クロッサーにパスを出すことができる。
  4. オフサイドはなし。
  5. ボールがフィールド外に出た場合、相手チームのゴールキーパーからリスタートする。

コーチングポイント

  1. ゴール正面からシュートを打たせないようにチーム内でコミュニケーションを図り、ボールに近い選手がファーストディフェンダーとしてボールに寄せる。正面からフリーでシュートを打たれるよりは、サイド(クロッサー)に誘導することで相手の攻撃を遅らせる
  2. シュートに対して不用意に足を出してかわされないキックフェイントや切り返しに対しても我慢強くボールの正面に立ち続けシュートブロックする。
  3. クロッサーに展開されたら、相手よりも早くゴール側に入り、ボールと相手が見える身体の向きでインターセプトシュートブロックに備える(下図のニアサイドDF)。ボールウォッチャーになり相手を見失わない(下図のファーサイドDF)。
  4. できればインターセプトクリアーを攻撃につなげるが、自信を持って処理できない場合は大振りせずに確実にボールをミートしてピッチ外にはじき出す不用意にこぼしてセカンドボールを相手に拾われないようにする。
  5. 攻撃側は最短距離でゴールを目指す。中央がふさがれたらサイドに展開し、クロスに対して予備動作を入れてマークを外す。ニアとファー、前と後ろ(マイナス)で駆け引きをする
  6. マークが外れた一瞬を逃さずに1タッチシュートの選択肢を常に持つ。こぼれ球も。
  7. 攻守の切り替えを素早く行う。

バリエーション

  1. 人数に応じてフィールドの大きさを調整する。
  2. クロッサーを各サイドのタッチライン際に1人だけ配置し、フリーマン的に両チームに対してクロスを上げる。深い位置のクロスだけでなく、アーリークロスも導入できる
  3. クロッサーは1タッチでプレーする。クロッサーに対するパスの強さの調節、クロスに対してより早い準備が求められる
  4. ゴールキーパーへのバックパスを禁止する。はがすドリブルや縦パスなど、よりゴールに向かうアクションが求められる
  5. 2タッチ以内もしくは1タッチでプレーする。シュートかパスか、どこにクリアーするかなど、より素早く正確に状況把握・判断・実行が求められる
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