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クロスの軌道を見極める力と守備範囲の拡大を重点としたキーパーのトレーニングです。セットプレーやクロスに対して、ペナルティエリア内で唯一手を使えるキーパーが先にボールを触ることができれば、相手にシュートを打たれることもありません。
ポジショニング、ボールの軌道の見極め、ボールまで最短距離のステップを磨くとともに、慣れてきたらTr85) クロスからFWと1対1のようにフォワード役の選手を入れて行い、状況に応じたアクション(キャッチ、パンチング、シュートに備える)を選択できるようにしましょう。Viel Spaß!
重点
クロスの対応(ポジショニング、身体の向き、状況把握・判断、ステップ、ジャンプ、キャッチング、パンチング)
準備
- ゴール前にニア・中央・ファーのエリアをマーカーで作り、番号を割り当てる。
- ゴール前にキーパー(青)、サイドにコーチ(緑)がボールを持って準備する。
進め方
- コーチがゴール前にクロスを上げる。
- キーパーはボールの軌道を読み取り、キャッチできそうなエリアの番号を大きな声で言ってから飛び出す(例:下図「2!」)。
- 言った番号のエリアでボールをキャッチ。キャッチが難しい場合はこぼれ球を拾われない場所にパンチングなどでボールをはじく。
コーチングポイント
- ゴールラインにへばりつかず、直接ゴールを決められない程度前にポジションを取る。
- どちらかのサイドに偏るのではなく、ニアにもファーにも動ける位置からスタートする。
- ファーにも飛び出せるように身体の向きを整える(ファーの様子も見えるように)。
- ボールの軌道を見極める前に不用意に動き出さない。
- ボールの軌道を見極めたら、ボールに対して迷いなく直線的に向かう(最短距離)。
- 正確なステップから力強くジャンプする。特にファーへのボールに対してはクロスオーバーステップを使い時間を短縮する。
- キャッチング前に大きな声で味方にキーパーの動きを知らせる(例:「キーパー!」)。
- 正確なキャッチング。キャッチングが難しい場合は、パンチングなどでフォワードにシュートを打たれない場所にボールをはじく。
- ボールを先に触れない場合は、ゴールラインまで下がり反応時間を稼ぎシュートに備える。
バリエーション
- コーチがさまざまな種類のボールを蹴る(緩い・鋭い、ニア・ファー・マイナスなど)。
- Tr85) クロスからFWと1対1のようにフォワード役の選手を入れて行う。