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ドイツで一番人気の練習メニューの一つです。ドイツ語でEcke(エッケ)とは「角(かど)」などという意味ですが、サッカー用語では「コーナーキック」や日本でいう練習メニューの「鳥かご」「ボール回し」として使われます。
チーム練習が始まる前や練習後に数人が集まってワイワイ楽しみながら行われています。僕が所属したチームでもそうでしたし、指導者ライセンス講習などの時でも、グランドでの授業が終わったあとに参加者でずぅーーーとやっていました。いろいろなローカルルールもあります(下記バリエーション参照)。
エッケはウォーミングアップや判断を伴ったテクニック練習として行うことができるので、小学4年生くらいから中高生以上におすすめです!パスやボールコントロール、サポートを学びたての小学生は人数を減らしたメニュー(Tr8 3対1のエッケ)から試してみてください。Viel Spaß!
重点
パス(1タッチパス)、サポート、身体の向き、状況把握・判断、攻守の切り替え
準備
- 人数に合わせてグリッドを作る(例:8x8mで6対2)。
- 攻撃(青)と守備(赤)が6対2になるようにグリッドに入る。
- 十分な予備ボールを準備する。
進め方
- 攻撃側は1タッチでパスをつなぎ、パスの本数を数える。
- ボールがグリッドの外に出たり、守備側にボールを奪われたりしたら(例:守備が2タッチ以上したら)、ミスをした選手が守備の選手と役割を交代する。
- 守備側に1タッチされてもパス回しを続けることが場合は、パスの本数を0に戻して続けることができる。攻守の切り替え要素を含める。
- パスを連続で一定数(例:25本)つないだら二重鬼(タメ1)。
コーチングポイント
- ボールを持っていない選手は、ボールの両サイドとギャップ、遠い場所などでサポートしてできる限り多くのパスコースを作る(下図左)。
- ボールの移動中に常にポジショニングを調整してボールホルダーをサポートする。
- 受け手が1タッチでプレーしやすいパスを出す(パススピード、どちらの足に出すか)。
- 守備側に追い込まれないように、隣だけでなく一つ飛ばすパスを出す(下図赤矢印)。
- パスを受ける選手は、バックステップなどを使って身体の向きを調整しながら広い視野を確保し、ボールが来た方向とは逆方向にもパスが出せるようにする(下図右)。
- 守備側に一度触られても、完全に奪われる前に素早い切り替えで取り返す。
バリエーション
- 人数やレベルに応じてグリッドの大きさや二重鬼になるパスの本数を調整する。
- 守備側が股の間にパスを通されるか、ギャップを3回通されたら二重鬼(タメ1)。
- 浮き球でグリッド外に出た場合、1バウンドでグリッド内にボールを戻せばセーフ。
- リターンパス無し。身体の向きや3人目の選手を意識。
- 浮き球のみで行う。
- 絶対2タッチ(Tr9)で行う。ファーストタッチやパススピードを意識。
- 3対1(Tr8)で行う。
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