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4年生に入って本格的にパスやサポートを学び始めるために、小学3年生の3学期に導入として行ったメニューです。もちろん小学4年生以上や難易度を上げて中高生にも行うことが可能です。
3対1の状況でポジショニングやサポートの基礎を学びながら、状況を把握するための身体の向き、状況(ディフェンダーに動き)に応じたテクニック(ファーストタッチ、パス)の改善に取り組んでいきます。いきなり全部のコーチングポイントを学ぶことは難しいので、何回かに分けて少しずつ落とし込んでいきましょう。
パスはあくまでもゴールを決めるための手段の一つです。小さなころからパスをつなぐことが目的とならないようにミニゴールを設置して行います。ゴールを目指す要素がメニューを盛り上げてくれるでしょう。Viel Spaß!
日本でいう”鳥かご”や”ボール回し”をドイツではEcke(エッケ)と呼びます。
Tr7) 【ドイツで一番人気の練習メニュー】エッケドイツで一番人気の練習メニューの一つです。ドイツ語でEcke(エッケ)とは「角(かど)」などという意味ですが、サッカー用語では「コーナー...
重点
サポート、身体の向き、状況把握・判断、ファーストタッチ、パス、攻守の切り替え
準備
- 人数に合わせて7x7mのグリッドをいくつか作る(4人に1つ)。
- グリッドの脇に5~10mほど離してミニゴールを置く。
- 攻撃(青)3人とディフェンダー(赤)1人を決めてグリッドに入る(人数が余ったら4対1でもOK)。
進め方
- 攻撃チームはディフェンダーにボールを奪われないようにパスを回す。
- ディフェンダーがボールを奪うかグリッド外にボールが出たら、ミスをした人がディフェンダー役となる。
- 攻撃チームはパスを5本以上つないだらミニゴールを目指す。グリッド内からでもグリッド外に出てからでもシュートを打つことができる。
- ゴールが決まったらグリッド内から再開する。シュートを失敗したらミスをした人が新たなディフェンダー役となって再開する。
コーチングポイント
- ディフェンダーの背後に隠れるとパスコースが減ってしまうので(図a)、ボールホルダーの両サイド(左右)でサポートしてパスコースを2つ作る(図b)。
- パスが届いてからではなく、ボールの移動中にポジションを修正して新たなパスコースを作る(図b)。
- パスが来る方向だけでなく反対側も見えるように身体の向きとファーストタッチを調整する(図b)。身体の向きやファーストタッチが悪いと反対側でサポートしている味方を把握することができない(図c)。
- パスの出し手が受け手の遠いほうの足にパスを出すことにより(図b)、受け手が自然と反対側も見える身体の向きになる。近いほうの足に出すと味方の身体の向きが悪くなってしまう(図c)。
- 出し手のパスが近いほうの足に来た場合、バックステップで後方に下がって遠いほうの足でボールを受けると身体の向きを整えることができる(図d)。
- パスを回すことだけにいっぱいいっぱいにならず、5本つないだらゴールを目指す。
- 攻守の切り替えを素早く行う。
※ いきなり全部は難しいので何回かに分けて少しずつ落とし込んでいきましょう。
バリエーション
- レベルに応じてグリッドの大きさを変える。
- タッチ制限を設ける(例:2タッチ以内)。
- シュートできるパスの本数を変更する。
- 易しい:4対1で行う。