ビルドアップ

Tr74) 4対2+4対2【安定しながら前進】

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エッケなど1つのグリッド内でのボール回し系の発展メニューです。

試合の中では同じエリアでボールを回していてもゴールすることができません。むしろ相手の選手が集まってきてボールを奪われやすくなってしまいます。安定しながらボールを保持できたら、ゴールを奪うために前進したり相手のいないエリアにボールを運んだりすることにもチャレンジしてみましょう。1つのエリアでボールを保持することでいっぱいいっぱいにならないようにしましょう。Viel Spaß!

重点

ポジショニング、身体の向き、パス&ボールコントロール、ドリブル、状況把握・判断、攻守の切り替え

準備

  1. 15x20mのエリアを2つ作り、間に5mのエリアを設ける。
  2. それぞれのエリアに攻撃チーム(青と緑)が4人ずつ入り、守備チーム(赤)はボールのあるエリアに2人、中央のエリアに2人入る。

進め方

  1. 攻撃チームは守備チームにボールを奪われないようにパスを3~5本以上つないでから、逆エリアにいるチームにボールを送る(図a)。
  2. 守備チームは自分のいるエリア内でボール奪取を目指し、ボールを奪ったらドリブルやパスでグリッド外に脱出を試みる。守備チームは中央エリアでパスをインターセプトできる。
  3. 攻撃チームが逆エリアにパスをつないだら、守備チームの選手はそれぞれエリアを移動する(図a)。
  4. 時間で守備チームを交代する。例:2~3分、3回ボールを奪われたら

コーチングポイント

  1. 数的優位を活かせるポジショニング、パス、ファーストタッチ、ドリブルで安定してボールを保持する。
  2. 守備チームを一方にひきつけた後、突っ込まずに空いているサイドを使う(図b)。
    ・ 直接逆サイドに展開
    ・ ディフェンダーが先読みしたらギャップを経由して展開
  3. 相手のスライドに追いつかれないように鋭いパスを心がける。味方の時間を作る
  4. 引き付けた後の逆サイドの味方が効果的なポジショニングを取りサポートする。ボールに寄りすぎたり低くなりすぎたりすると相手のスライドに追いつかれてしまう図c)。
  5. 逆エリアにボールを送る時、ディフェンダーに寄せられて逆サイドの状況を把握していない状態で無理やりパスを出さない。エリアの中央やサイドでディフェンダーを越えて余裕のある状態でボールを持ち図b)、中央エリアのディフェンダーの位置も把握したうえで逆サイドにボールを送れるようにする。
  6. 攻守の切り替えを素早く行う。

バリエーション

  1. グリッドの大きさやタッチ数を調整する。
  2. ディフェンダーがボールを奪ってから攻めるためのミニゴール(カウンターゴール)をグリッドの周りに設置する。
  3. 中央のディフェンダーを1人で行う(Tr16) 4対2+1DF 安定しながら前進)。8人で。
  4. 人数が少ない場合、ボールの移動に合わせて攻撃の選手も移動する。11人の場合、攻撃1人が移動。10人の場合攻撃2人が移動。9人以下の場合、Tr16)4対2+1DF を行う。
  5. 人数が多い場合、1つのエリアを5対3にして行う。15人の場合、5人組3チーム。14人の場合、守備は5人のままで、攻撃1人が移動。13人の場合、攻撃2人が移動。
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