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マインツ時代のトゥヘル監督(2019年時点でパリサンジェルマン監督)は「タッチライン際でボールを持った選手がコーナーフラッグ目がけてリスクの少ない縦パス」を出すことを嫌い「グラウンダーで斜めのパス」を求めました。
「AからB、BからCに斜めのパス!」と何度もコーチングするのではなく、コーナー付近のエリアを切り取ることにより選手自らのアイデアで求めるアクションが自然と発生するようなオーガナイズになっています。Viel Spaß!
重点
ビルドアップ、ポジショニング、オフ・ザ・ボールの動き、身体の向き、パス、ボールコントロール、攻守の切り替え
準備
- それぞれのゴールをペナルティエリアのライン上に設置する。
- コーナー付近をマーカーなどで斜めに区切る。
- 各ゴールに十分な予備ボールを用意する。
- チームのフォーメーションに合わせて選手を配置する。
例:4-3-3(青)と4-2-3-1(赤)
進め方
- キーパーから開始しゴールを目指す。
- ボールがフィールド外に出たらキーパーから再開。
- オフサイドルールあり。
- ゲーム形式、もしくは常にビルドアップチームのリスタートで行う。
コーチングポイント
- ボールホルダーから斜めのポジションを取り「グラウンダーで斜めのパス」を狙う。
- タイミングよく予備動作を行いマークを外す。
- パスの受け手は状況を把握するために身体の向きを調整する。
- 3人目のコンビネーションを行うためにボールの移動中にサポートする(下図、左)。
- 全員がボールに寄りすぎず、縦パスのチャンスで裏を狙う(下図、右)。
- 正確なパス(パススピード、味方のどちらの足)。
- 攻守の切り替えを素早く行う。
- 守備チームはコーナーに相手を追い込む。
バリエーション
- レベルや人数によってフィールドの大きさを変更する。
例: ゴールを通常の場所に置いてスペースを広くする - コーチングするチームやポイントを変更する。
・ ビルドアップチーム(青)の攻撃、守備への切り替え
・ プレッシングチーム(赤)の守備、カウンター