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ドイツサッカー協会が2020年に発足した『フォワード・プログラム』のメニューの1つです。ゴールの8割以上がペナルティエリア内からのシュートであり、ゴールの約6割が1タッチシュート、約2割がコントロールから2タッチでシュートという統計が出ています(EURO2021)。
実戦で良く起こり得るシチュエーションを想定してシュートの基本テクニックを磨くことができるメニューです。1タッチ、2タッチに加え、ボレーやヘディングシュートなど様々なバリエーションで行うことができます。Viel Spaß!
重点
様々なシュート(1タッチ、コントロールから、ヘディング、ボレー)、予備動作
準備
- 90度になるように基準となるコーンから10m離して2つのマーカーを置く。基準となるコーンから2m離れた位置にもう1つコーンを置く。
- マーカーとコーンの位置にそれぞれ選手が入りボールを用意する。
進め方①1タッチシュート(ニア・ファー)
【ニアで合わせるイメージ(下図a)】
- シュートを打つ選手はコーンの間を通ってからボールを受ける。
- コーン(DF)のやや前方で1タッチ合わせ、待っている選手にボールを送る。
- 同じように逆側からも行い、決められた回数を行う。
【ファーで合わせるイメージ(下図b)】
- シュートを打つ選手は奥のコーンを回り込みボールを受ける。
- DF(コーン)の背後で合わせ、1タッチで待っている選手にボールを送る。
- 同じように逆側からも行い、決められた回数を行う。
進め方②コントロールからシュート(ニア・ファー)
- シュートを打つ選手はコーンの間を通ってボールを受ける。
- コーンの間くらいで合わせ、前方(下図c)もしくは後方(下図d)にコントロールしてから待っている選手にボールを送る。
- 後方にコントロールする場合、遠い方の足でオープンにコントロール、近いほうの足で受けたボールを軸足の後ろを通してコントロール、近いほうの足のインサイドで受けたボールを背中側に引いてターンなどバリエーションを変えて行う。
コーチングポイント
- マークを外すイメージで、予備動作でスピードや方向を変える。
- 出し手と受け手がタイミングを合わせ、受け手がマークを外した状態でシュートを打てるようにする(受け手が動きながらボールを合わせる)。早すぎて止まってボールを受けたり、遅すぎてパサーを待たせたりしない(マークにつかれてしまう)。
- 1タッチで合わせる場合、コーン(DF)から遠い方の足のインサイドやインフロントで面を作り正確に合わせる。コーン(DF)から近いほうの足で受けるとシュートブロックされやすい。
- 2タッチでシュートの場合、ファーストタッチからシュートまで素早く正確に行う。DFのブロックをかわしてシュートやシュートブロックのために片足を伸ばしたDFの股下を通したシュートをイメージして行う。
- 2タッチでファー側にコントロールする場合、シュートブロックに来るDFの逆を取るイメージで行う。
- 味方がニアで受ける場合、パサーは味方がシュートを打つ足(DFから遠い方の足)に鋭く正確なパスを出す。味方がファーで受ける場合、強さを調整してスペースにボールを流し込む。
バリエーション
- 浮き球をボレーシュートで行う。
- 浮き球をヘディングシュートで行う。
- ゴール前でゴールキーパーをつけて行う。