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カウンターの導入としてよく行うメニューの一つです。カウンターはボールを奪ったあとだけでなく、奪う前のアクションを改善することにより攻撃回数を増やしたり効率をアップしたりすることができます。このメニューではカウンターを仕掛けやすい場所でボールを奪うことやボールを奪うための連動した守備に取り組みます。
トップレベルではどのチームも守備ブロックの精度が高まり、一度ブロックを作られるとゴールを奪うのに一苦労します。しかし相手からボールを奪った瞬間は相手チームは攻撃の陣形を取っているので理想的な守備の形ではありません。そこで相手の守備が整う前にカウンターで効率よくゴールに向かうチャンスが生まれます。カウンターからのゴールは全ゴールの約3割を占め、カウンターからゴールが決まるまでの時間はわずか約5秒から15秒というデータが出ています。
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逆に攻撃チームは相手チームのカウンターを防ぐために素早く守備に切り替えて相手のボールホルダーにプレッシャーをかけることにより、ボールを奪い返したり相手の攻撃を遅らせたりすることが可能になります。ドイツではGegenpressing(ゲーゲンプレッシング)と言われています。
攻守の切り替えは表裏一体です。守備側は連動した守備から攻撃への切り替えに取り組み、攻撃側は守備への切り替えからゲーゲンプレッシングに取り組んでみましょう。Viel Spaß!
重点
- 攻撃チーム:攻撃から守備への切り替え、ゲーゲンプレッシング、ポジションニング、身体の向き、ファーストタッチ、パス
- 守備チーム:連動した守備、コミュニケーション、守備から攻撃への切り替え(カウンターの導入)
準備
- 8x24mの四角形を半分で区切り、8x12mのエリアを2つ作る。
- 片方のエリアに攻撃(青)4人と守備(赤)2人、反対エリアに守備チームの残り2人が入る。
進め方
- 攻撃チームは守備チームにボールを奪われないように片方のエリアでボールをキープする(2タッチ以内)。
- 守備チームはボールを奪い、反対エリアにいる味方へのパスを目指す(図a)。
- 反対エリアの味方にパスがつながったら、それぞれのチームから選手2人も反対エリアに移動し攻守を入れ替えて同じように続ける(図b)。
- グリッド外にボールが出た場合は、相手チームの攻撃(4対2)から再開。
コーチングポイント
- ポジショニングや身体の向きを調整し、正確なファーストタッチやパスを心がける。
- ボールを奪われたあと素早く守備に切り替えてボールを奪いに返しに行く(ゲーゲンプレッシング)。反対エリアに展開させない(図c)。
- コミュニケーションを図り連動した守備を心がける。ギャップを通されない。
- 奪ったあと展開しやすい場所でボールを奪いに行く。
図a)中央やサイドで前向きでボールを奪うと、そのまま展開しやすい。
図c)展開方向と逆で奪っても展開に時間がかかりボールを奪い返されやすい。攻略しなければならない相手選手の数も多い。 - 展開したあとすぐに移動して4対2の形を作る。
バリエーション
- レベルに応じてグリッドの大きさやタッチ制限を調整する。
- 5対3+2で行う(3人の守備の連動)。