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相手ゴール前では守りを固められている中央よりもサイドにより多くのスペースが存在し、サイドの選手は自然と攻撃方向を向いてボールを受けられる機会があります。しかし、中央の選手は狭いスペースの中でディフェンダーを背負ってボールを受けたり、前を向けてもすぐにディフェンダーに寄せられたりすることが多くなります。
このメニューではゴール前でディフェンダーと近い距離で対面する1対1を行います。スペースの少ない中でもオフ・ザ・ボールの動きや身体の向きを工夫して少しでも優位な状況から1対1を開始しゴールの可能性を高めましょう。
ほぼ同じオーガナイズでTr138) ゴール前の1対1【ディフェンダーを背負った状況】も行うことができるので試してみてください。Viel Spaß!
Tr138) ゴール前の1対1【ディフェンダーを背負った状況】フィールド中央よりもサイドでは比較的前を向いてボールを受けるスペースが存在しますが、相手ゴール前ではほとんどの場合ディフェンダーを背負っ...
重点
ゴール正面で突破の1対1(オフ・ザ・ボールの動き、身体の向き、ファーストタッチ、ドリブル、フェイント、パス、シュート、攻守の切り替え)
準備
- 下図のようにペナルティエリア上に10m幅でマーカーを置き、さらに約5mと10m離れた場所に5m幅と4m幅でマーカーを置く。
- 中央とサイドにディフェンダー用のカウンターゴールを設置する。
- カウンターゴール付近にボールを持ってパサーが準備する。第1エリア(手前エリア)に攻撃の選手(青)、第2エリア(奥のエリア)にディフェンダー(赤)、ゴール前にゴールキーパーが入る。
進め方
- 攻撃の選手はパサーから第1エリア内でボールを受けゴールを目指す。
- ディフェンダーはパサーがパスを出した瞬間に第2エリアから出てボールを奪いに行く。奪ったらカウンターゴールを目指す。
- 慣れてきたらパサーの位置を変えながら、2人目のディフェンダーも追加して行う(下図)。2人目のディフェンダーはパサーがパスを出した瞬間に守備に参加する(時間的なプレッシャーを与える)。
コーチングポイント
- やや斜めに開いてボールに寄ることで、ディフェンダーから距離を取り、ボールと攻撃方向の状況(ディフェンダーの動き)を把握する(図a)。ゴールに背を向けてパサーに寄るとディフェンダーの動きを把握できなくなる。
- ディフェンダーの動きを把握したうえでファーストタッチを行う。例:ファーストタッチから仕掛ける、ディフェンダーのいない方向にコントロール、体を入れてボールを守る
- パサーが味方の遠い方の足にパスを出すことで、受け手が攻撃方向も把握できる身体の向きを保つことができる。手前の足にパスを出すと受け手が攻撃方向に背を向けてしまう。
- 鋭いパスを出すことで、受け手がディフェンダーに寄せられずにボールをコントロールする時間を確保できる。パスが緩いとボールの移動中にディフェンダーに寄せられてしまう。
- 必要最低限のフェイントを使い積極的に仕掛けてゴールを目指す。2人目のディフェンダーに追いつかれる前にフィニッシュを目指す。
- 攻守の切り替えを素早く行う。
バリエーション
- 第1・2エリアの大きさを変更して難易度を調整する。
- パサーや第2ディフェンダーの位置を変えて行う。
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