クロスに対するゴール前の攻防を改善するトレーニングです。クロスはゴールに近づくための一つの手段ですが、ただやみくもにゴール前にボールを放り込むだけでは簡単にゴールを決めることはできません(クロスからゴールの確率は2,4%)。
クロスの質と合わせる選手の動き(マークを外す動き、タイミング、スピード、合わせる場所)を改善して得点力アップにつなげましょう。ディフェンダーのいないTr65) クロスに対するオフ・ザ・ボールの動きと合わせて試してみてください。ディフェンダーはポジショニングとステップワークを改善して守備力を高めましょう。Viel Spaß!
Tr65) ダイアモンド型パス【クロスに対するオフ・ザ・ボールの動き】ゴールの約80%がペナルティエリア内からのシュートによるもので、そのうち約60%は1タッチ、約20%が2タッチで打たれているというデータ...
重点
クロス(90度パス)、オフ・ザ・ボールの動き(マークを外す)、クロスに対する守備(ポジショニング、身体の向き、ステップワーク)、シュート、攻守の切り替え
準備
- ペナルティエリア付近にマーカーとコーンを置き、攻撃の選手(青)が準備する。
- ゴール前にフォワード(青)とディフェンダー、ゴールキーパー(赤)が入る。
進め方
- サイドの選手がドリブル(上図、左)もしくはワンツー(上図、右)で前進する。
- フォワードはクロスからゴールを目指す。ディフェンダーはキーパーと協力して失点を防ぐ。
- ディフェンダーやキーパーがボールを奪ったらコーンゴールにパスを出す。
コーチングポイント
- 予備動作でニアかファー(左右)の駆け引きをする(図a)。
- ゴール前に入るタイミングを調整して相手の背後とマイナス(前後)の駆け引きも行う(図b)。味方がクロスをあげられないタイミングで飛び込んでしまうと前後の選択肢がなくなってしまう。
- 角度の良い場所から1タッチでシュートを打てるようにタイミングとスピードを調整する。
・早く入りすぎると待っている間にディフェンダーにマークされてしまう。
・遅くなりすぎるとクロスに間に合わない。
・ゴール正面から離れすぎるとシュートの角度が悪くなる。 - サイドの選手が斜め内側にタッチラインまで運んだ場合、止まったりスピードを緩めるたりすることによりディフェンダーから離れてマイナスで受ける(図b)。90度パス。
- GKにインターセプトされないように正確で鋭いクロスを出す。
- ディフェンダーは常に相手とゴールを結ぶ線上にポジションを取り続ける。背後や内側を取られずに、インターセプトやシュートブロックできるポジションをキープする。
- ディフェンダーはできる限りボールを相手の位置を把握するために、身体の向きを調整しこまめに首を振る。
- キーパーはインターセプトを狙い、無理と判断したらゴールラインまで戻りシュートに備える。シュートまでの反応時間を稼ぐ。
※90度パス=斜め内側へのドリブルとマイナスへのパスの角度が90度になることから
バリエーション
- 中央を2対2で行う(図c)。
- サイドを2対1で行う(図d)。