サイトアイコン ドイツ式サッカー指導者養成・選手育成【フースバルトレーニングアカデミー】

Tr207) 3対3ミニゲームバリエーション【ドイツサッカー協会推奨】

ドイツサッカー協会がU6~18年代の選手育成に推奨する『ベストトレーニングセッション』は、ウォーミングアップ15分、ミニゲーム30分、反復セッション15分、ミニゲーム30分で構成されており、週に2回以上行うことが推奨されています。

少人数のミニゲームは、(ドイツで行われている)7人制の試合と比べて、選手一人当たりのボールタッチ数やシュート数、状況判断の回数などが5倍多くなります。全ての選手が多くボールに関わることでサッカーを楽しみながら自然とフィジカルやテクニック、メンタル面の改善を促し、さらにさまざまなバリエーションで行うことで特定の課題(前進するドリブル、素早い攻撃、GKの攻撃参加、縦パス、守備への切り替えなど)に取り組むことも可能です。

1回のセッションでは、待ち時間を除いた選手1人あたりのミニゲームのプレー時間が合計48分以上(U17以上では32分以上)になるようにします。1ゲーム3分であれば16セット、1ゲーム4分であれば12セット行うことになります。人数が多い場合は複数のミニゲームコートを作り、全選手がプレー時間を確保できるようにしましょう。Viel Spaß!

【動画内のバリエーション】

重点

テクニック(ドリブル、パス、ファーストタッチ、シュート)、1対1、オフ・ザ・ボールの動き(サポート、ダイアゴナルラン)、攻守の切り替え、GKの攻撃参加

準備

  1. 20x20mのフィールドにゴールとミニゴールを設置する。GKの人数が足りているなら両方とも大ゴールでも可、GKがいない場合は両方ともミニゴールでも可。
  2. ミニゴール前に5mのシュートゾーンを設ける。
  3. 攻撃方向を決めて各チームのフィールド3人とGKが入る。
  4. 人数が多い場合は複数のフィールドを作る。

進め方

  1. オフサイドなし(ありでも可)。
  2. ミニゴール攻めのチームはシュートゾーン内からシュートを打つ。
  3. ミニゴールを守るチームのGKはシュートゾーン内でプレーする。
  4. ボールがフィールド外に出たら、相手チームのGKからリスタートする。
  5. 1ゲーム3~4分、レスト1分で、攻撃方向やGKを変えながら行う。

コーチングポイント

  1. GKが積極的に攻撃に参加する。
  2. ミスを恐れず(パスに逃げず)、ドリブルで仕掛ける。
  3. ボールホルダーの状況に応じてサポートする場所を変える。DFの背後、横、後ろ。
  4. シュートのタイミングを逃さずに打つ。1タッチシュートを含む。
  5. 攻守における1対1に責任を持つ。
  6. 攻守の切り替えを素早く行う。
  7. コミュニケーションを図る。

さまざまなバリエーション

ほぼ同じオーガナイズでバリエーションを変えることで、選手たちが飽きずに様々な課題に取り組むことが可能です。

GKへのパス制限あり(02:58~

一度相手陣地に入らないとGKにパスを出すことができない。バックパスに逃げずに前進やドリブルで相手を引き付けるアクションを促す

8秒以内にフィニッシュ(05:31~

ボールを持っているチームは8秒以内にシュートを目指す。8秒以上ボールを保持している場合は、相手チームのボールとなる。ゴールを目指す素早い攻撃を促す

攻撃方向チェンジ(07:42~

➞ 攻撃側には縦パスを、守備側には縦パスを阻止するカバーシャドウなどの要素を促す

オーガナイズ変更点

  1. ミニゴールを外し、縦25x幅20mのフィールドに変更する(縦を5m伸ばす)。
  2. ゴールから10mの位置にオフサイドラインを設ける。
  3. ゴール前にGK、逆側のライン上にサーバーが入る。

進め方

  1. 大ゴールに攻めるチームは、ゴール前10mより先はオフサイドあり。サーバー側に攻めるチームはオフサイドなし。
  2. サーバーにパスを出したチームが、攻撃方向を変えて大ゴールに攻めることができる上図)。ゴールキーパーからもサーバーにパスを出すことができる。
  3. サーバーはライン際でプレーする。
  4. ボールがフィールド外に出たりゴールが決まったりした場合は、相手チームのゴールキーパーもしくはサーバーからリスタートする。
Tr208) 攻撃方向チェンジ3対3【ドイツサッカー協会推奨ミニゲーム】ドイツサッカー協会がU6~18年代の選手育成に推奨する『ベストトレーニングセッション』内のミニゲームバリエーションの1つです。ベストトレ...

2対2 ➞ 4対4 + GK(09:37~

➞ ゲーム中に人数が変わることで状況への変化に対応する。

オーガナイズ変更点

  1. 大ゴールの逆側ライン上にミニゴールを2つ設置する。
  2. ミニゴール前に5mのシュートゾーンを設ける。
  3. 攻撃方向を決めて各チーム4選手とゴールキーパーが準備する。

進め方

  1. 2対2で開始。
  2. ゴールが決まるか、ボールが出るか、8秒経過したら各チームから2名追加し、4対4で行う(下図)。
  3. 1分間で、出場する順番や組み合わせ、攻撃方向を変えて数回行う。
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ゴール時に全員が相手陣地に入る(12:18

➞ GKの攻撃参加や守備への切り替えを促す。

進め方

  1. 攻撃方向を決めて3+GK 対3を行う。両ゴールとも大ゴール+GKやミニゴールで行うことも可能。
  2. ゴール時、GKを含めた全員が相手陣地に入っていなければならない。

バリエーション

  1. 両ゴールとも大ゴール+GK、もしくはミニゴールで行う。
  2. ミニゴール攻めチームのシュート条件
    ・シュートゾーン内からのみシュートを打つことができる(シュートを打つことが難しくなるが、GK含め味方が相手陣地に入る時間を確保しやすい)
    ・相手陣地に入ればシュートを打つことができる(シュートを打ちやすくなるが、GK含め味方がいつでも相手陣地に入る準備をする必要がある)
  3. 大ゴール攻めチームのシュート条件
    ・相手陣地のみシュートを打つことができる(相手チームがGK含め積極的に攻撃参加しやすくなる)
    ・どこからでもシュートを打つことができる(より素早い守備への切り替えが求められる)
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3対3 + フリーマン(15:10

➞ 数的優位を活かし1タッチシュート。

自陣は2タッチ以内(17:35

➞ ビルドアップのテンポを上げる。

  1. 自陣は2タッチ以内でプレーする。
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