このメニューもシンプルな設定ですが、3チームが入り乱れて行うことで不規則な動きが生まれるので、パスやボールコントロールの実行部分だけを切り取って行うのでなく、常に状況把握や判断を伴ったアクションを磨くことが可能です。
サッカーでは情報収集の90%以上が視覚(目)により行われています。状況を素早く正しく把握することにより、状況に適した選択肢を選び(判断)、効果的なアクションを実行することが可能になります。時には相手を上回る予測が可能になり、アクションスピードを加速することができます。Viel Spaß!
『認知・判断・実行』を改善する4つのコーチングポイント【正しいことを行う・正しく行う】
サッカーでは問題を解決するために様々なコーチング・声掛けがありますが、次の言葉の共通点と違いは何でしょうか?
しっかり...
重点
認知(状況把握)・判断、ポジショニング、身体の向き、ファーストタッチ、パス、ドリブル、コミュニケーション
準備
- 2m間隔をあけて8x8mのグリッドを4つ作る。
- 4人組みを3チーム(赤、青、緑)作り、各チームでボールを1つ用意する。
- 各グリッドにそれぞれのチームから1人ずつ入る。
進め方
- 他のチームとぶつからないように、同じチームの選手にパスを出す。
- さまざまな課題で行う。
・2タッチ以内
・異なる色のチームにパス(赤→青→緑など)
・手で扱うボールを加え、手で扱うボールは異なる色のチームにパス
・声を出すのは禁止(視覚で情報収集) - 合間に3対1のエッケを入れる。
Tr8) 3対1のエッケ【ポジショニングの導入】Tr7) 【ドイツで一番人気のメニュー】エッケを簡単にしたバージョンです。Ecke(エッケ)とは、日本でいう「鳥かご」や「ボール回し」に...
コーチングポイント
- ボールを受ける前にポジショニングや身体の向きを調整し、味方や他チームの選手がどこにいるか把握する。
- 次のアクションにつながるファーストタッチを行う。味方のいる方向にコントロール、他チームの選手をかわすコントロール。止めてから考えない。
- 他チームの選手やボールにぶつからないようにパスのタイミングを図る。
- 味方が身体の向きを整えやすいように奥側の足にパスを出す。
- アイコンタクトや声、ジェスチャーでコミュニケーションを図る。
バリエーション
- 浮き球で行う。
- 2タッチと1タッチを交互で