練習やゲームの中で相手を何人もドリブルで抜いていく子どもを目にすることがあります。こうした子どもを観察すると前にドリブルで突進するだけでなく、足の裏などで急にボールを止めてディフェンダーから距離を取ったり、ターンをしてディフェンダーを置き去りにしたりするのがうまいと感じます。
反復練習などでも前進するドリブルは多いと思いますが、このメニューでは小さな四角形を使ってターン(方向転換)を学ぶことができます。また、ドリブルやターンだけで終わるだけでなく、アイコンタクトやパス&コントロールの基本にも取り組むことができます。
同じ設定でTr94) 四角形で速いドリブル・細かいドリブルにも取り組むことが可能です。Viel Spaß!
Tr94) 四角形で速いドリブル・細かいドリブル【幼児・低学年対応】広い場所でのスピードに乗ったドリブルと、狭い場所で必要な細かいタッチのドリブルを楽しみながら学べるメニューです。ドリブルをして終わりでは...
重点
ドリブル、ターン、パス、ファーストタッチ、アイコンタクト
準備
- マーカーで一辺が1mの四角形を作る。人数に合わせて数個作る。
- 四角形から約5m離れた場所にスタート地点を作り選手がボールを持って並ぶ。
進め方
- 先頭の選手は四角形に向かってドリブルし、四角形の中でターンをしてから次の味方にパスを出す。
- パスを出した選手は列の後ろに並び、パスを受けた選手は同じように続ける。
- 足のさまざまな部位でターンを練習したあと、競争形式で行う。
- ターンの種類:足裏、インサイド、アウトサイド、左・右
- 競争形式1:先に10本パスをつないだチームの勝ち
- 競争形式2:ミニゴールを置いて先にシュートを決めたチームの勝ち(下図)
コーチングポイント
- 細かなタッチのドリブルで四角形に入る。
- ターンをするとき体からボールが離れすぎないようにする(図c)。
図a) 体は残るがボールが四角形から出てしまう。
図b) ボールは残るが体が四角形から出てしまう。
図c)ボールも体も四角形内にとどまる。 - ターンをした後、アイコンタクトをして素早くパスを出す。ドリブルやターンの最中から顔を上げておく。
- パスを受ける選手はファーストタッチから前進する。
バリエーション
- 足のさまざまな部位でドリブルやターンを行う。
- シュートと組み合わせる。
- 四角形の両サイドから同時に行う(下図)。
- Tr94)四角形で速いドリブル・細かいドリブル
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