ゴールの約80%がペナルティエリア内からのシュートによるもので、そのうち約60%は1タッチ、約20%が2タッチで打たれているというデータがあります。
データから見るサッカーの知識と先入観【疑うことが進歩の始まり】「勝つためにはもっと走らないといけない!」
「ボールポゼッション率を上げれば勝てる!」
「ミドルシュートをたくさん打てば点が入る!」...
クロスはペナルティエリア内に侵入するための一つの手段ですが、クロスの質が高くても合わせる選手がいなければゴールを決めることができません。オフ・ザ・ボールの動き(マークを外す動き、タイミング、スピード、合わせる場所)を改善して得点力アップにつなげましょう。ゴール前をイメージして、Tr64) ジグザグ鬼ごっこ(ゴール前のポジション取り)に続けて試してみてください。Viel Spaß!
重点
オフ・ザ・ボールの動き(予備動作、マークを外す動き)、クロス、90度パス、パス、ファーストタッチ
準備
- マーカーで幅30m、高さ20mのダイアモンド型を作り、中心にコーンを置く。
- 各マーカーとコーンにそれぞれ1人以上配置する。
進め方
- 中央のマーカーからサイドに展開する。
- サイドの選手はボールをコントロールして中央の選手にクロスを出す。
- 中央の選手はマークを外す動きを入れてクロスに合わせる。
図a) ニア
図b) ファー
図c) マイナス(90度パス) - それぞれの選手はパスを出した場所に1つずつ移動し、同じように続ける。
逆回りも行う。
※90度パス=斜め内側へのドリブルとマイナスへのパスの角度が90度になることから
コーチングポイント
- サイドの選手の遠いほうの足(やや前方)に鋭いパスを出す。
- 中央の選手はタイミングよく予備動作を入れて動き出す。
早く入りすぎるとマークにつかれてしまう(図d)。 - ニアやマイナスで受ける時はダイナミックな動きでディフェンダーの前に入る。
特に、サイドの選手が深く運んだ場合、中央の選手はいったん止まり、スピードとともにマイナスで合わせる(図c)。90度パス。
バリエーション
- コーチや余っている選手がディフェンダー役として入る。
- ゴール前で行う。