サイトアイコン ドイツ式サッカー指導者養成・選手育成【フースバルトレーニングアカデミー】

Tr64) ジグザグ鬼ごっこ【ゴール前のポジション取り】

Tr63) サークルステップと同じくウォーミングアップとしても使える、ペナルティエリア内のポジション取りを改善するためのメニューです。

攻撃側クロスに対してニアかファーでフリーになるイメージで行ってみてください。守備側バリエーションAではゴールを背にして守っている状態、バリエーションBではゴールに向かって守備をしている状態です。

ゴールの約80%がペナルティエリア内からのシュートによるもので、そのうち約60%は1タッチ、約20%が2タッチで打たれているというデータがあります。攻撃側ペナルティエリア内でマークを外し1タッチでシュートを打つスペースと時間を作ることができれば得点の可能性は高まります。逆に守備側ペナルティエリア内で相手に少しでもスペースと時間を与えれば失点の可能性が高まってしまいます

ゴール前のオフ・ザ・ボールの動きを改善して得点力アップ失点減少につなげましょう。Viel Spaß!

データから見るサッカーの知識と先入観【疑うことが進歩の始まり】「勝つためにはもっと走らないといけない!」 「ボールポゼッション率を上げれば勝てる!」 「ミドルシュートをたくさん打てば点が入る!」...
Tr63) サークルステップ【DFのステップ・身体の向き】ウォーミングアップとしても使えるステップ改善メニューで、特に相手をマークするディフェンダーのステップをイメージしたものです。Tr64) ...

重点

ゴール前のポジション取り(オフ・ザ・ボールの動き、マンマーク)、アジリティ、リアクション

準備

  1. 2~3m離して、対面するようにマーカー(黄)を数個ずつ並べる。
  2. 列から3~5mほど離して3m幅のゲート(オレンジ)を設置する。
  3. 各列に選手が並ぶ。

進め方

バリエーションA(上図)

  1. 攻撃側(青)はマーカー間をジグザグにステップしながら前進する。攻撃側が動き出したら、守備側(赤)も同じように前進し始める。
  2. 攻撃側はマーカー列をすべて越えるか、列の途中で仕掛け、守備側にタッチされずに左右どちらかのゲート通過を目指す。
  3. 守備側は、攻撃側がゲートに仕掛けたらタッチしに行く。
  4. 攻守を変えながら何度か行う。
  5. 攻撃側の難易度を増すために、守備側寄りに縦にゲートを設置する。クロスに対してニアかファーで受けるイメージで下図)。

バリエーションB(下図)

  1. 守備(赤)と攻撃(青)が距離を空けずに前後に並ぶ。
  2. 距離を保ちながらマーカー間をジグザグにステップしながら前進していく。
  3. 攻撃側は好きなタイミングで仕掛け、ゲート通過を目指す。
  4. 守備側はゲートを通過される前に攻撃側をタッチしに行く。

コーチングポイント

  1. 攻撃側は守備側の重心の逆を取って仕掛ける。ゴール前でクロスに対してニアかファーの駆け引きをするイメージ
  2. 仕掛けた後も必要に応じてフェイントを入れる。
  3. 守備側は細かなステップで攻撃側に対応する。

バリエーション

  1. マーカーの数やゲートまでの距離を変える。
  2. バリエーションBで攻撃はビブスを腰につけ(しっぽ)、守備はしっぽを取りに行く。
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