Tr7) ドイツで一番人気の練習メニュー”エッケ”のバリエーションとしてTr9) 絶対2タッチのエッケを紹介しましたが、他にもいろいろなバリエーションで実戦的なテクニックとゲームインテリジェンスを楽しくトレーニングすることができます。
このメニューでは色分けをして「同じ色にはパスをできない」というルールを加えます。ボールを持っている選手もサポートする選手もいつもと違った状況で頭を使うことになります。
重点
パス&ボールコントロール、身体の向き、サポート、状況把握・判断、ゲームインテリジェンス、コミュニケーション、攻守の切り替え
準備
- 8x8mのグリッドを作り、予備ボールを用意しておく。
- 6対2になるように攻撃と守備(赤)に分かれる。
- 攻撃側はさらに二つに色分け(青と緑)をする。
進め方
- 攻撃側は2タッチ以内でパスをつないで本数を数える。
ただし同色の選手にパスを出すことはできない。 - 同色の選手にパスを出したり、ボールがグリッドの外に出たり、ディフェンダーにボールを奪われたら、ミスをした攻撃の選手が守備の選手と役割を交代する。
- 守備側に1タッチされてもグリッド内にボールが残っている場合は、パスの本数を0に戻して続けることができる。
- パスを連続で一定数(例:20本)つないだら二重鬼(タメ1)。
コーチングポイント
- ボールを持っていない選手は、ボールの両サイドとギャップでサポートしてできる限り多くのパスコースを作る。
- 先を予測してボールの移動前や移動中に常にポジショニングを調整する。
- 距離に応じてのパススピードや味方のどちらの足に出すかを調整する。
- パスを受ける選手は、身体の向きとファーストタッチで広い視野を確保する。
ファーストタッチにいっぱいいっぱいになると顔が上がず状況を把握できない。 - コミュニケーションを図り、パス交換をスムーズに行う。
- ディフェンダーに一度触られても、二度触られる前に素早い切り替えで取り返す。
バリエーション
- レベルに応じてグリッドの大きさやタッチ数(例:制限なしなど)を調整する。
- 4色で行い、取られたチームがディフェンダーとなる(下図)。