パスやファーストタッチ(ボールコントロール)の練習としてTr7とTr8でエッケを紹介しましたが、絶対2タッチの追加ルールをあえて紹介します。普通のエッケの合間などに行うことも可能です(その場合は1歩グリッドを広げて)。
絶対2タッチの制限を追加すると、ファーストタッチやパススピード、味方のどちらの足に出すかということを選手たちにより意識させることができます。ある程度のレベルを経験した選手にも試してみてください。改善の余地はたくさんあると思います!Viel Spaß!
重点
ファーストタッチ、パス(スピード、距離)、身体の向き、サポート、攻守の切り替え、ゲームインテリジェンス
準備
- 9x9mのグリッドを作る(普通のエッケよりも少し広めの設定で)。
- 攻撃(青)と守備(赤)が6対2になるように用意する(攻撃は5人以上がお薦め)。
- 十分な予備ボールを準備する。
進め方
- 攻撃側は絶対2タッチでパスをつなぐ。
- 守備側がボールを奪う(2タッチ以上する)かグリッド外にボールが出たら、ミスをした選手が守備と役割交代する。
- 守備側に1タッチされてもパスを続けることができる場合は、パスの本数を0に戻して続けることができる。攻守の切り替えを含む。
- パスを連続で20本つないだら二重鬼。
コーチングポイント
- ボールを持っていない選手は、ボールの両サイドとギャップ、遠い場所などでサポートしできる限り多くのパスコースを作る。ボールの移動中に調整する。
- パスを受ける選手は、バックステップなどを使って身体の向きを調整しながら広い視野を確保し、ボールが来た方向とは逆方向にもパスが出せるようにする。
- 状況に応じて、ファーストタッチを使い分ける。
・ 蹴りやすい場所に置く
・ スペースに逃げる
・ フェイントとともに逆をとってかわす
・ ボールコントロールとパスを異なる足で行いプレースピードを上げる(例:右足インサイドでコントロール→左足インサイドでパス) - パスの出し手は、受け手が自然と身体の開いた状態になるように、受け手の遠い方の足にパスを出す。
- 隣の選手ではなく一つ奥の選手に鋭いパスを出すことにより、ボールを受ける選手がディフェンダーに寄せられずにボールコントロールできる時間を作る。パスが緩かったり近かったりすると、受け手がディフェンダーに寄せられてしまう。
バリエーション
- グリッドの大きさを変えて難易度を調整する。
- ディフェンダー1人で行う(7x7mで3対1)。
- 合間に3人組か4人組で絶対2タッチのパス練習を入れる(Tr8バリエーション参照)。
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