フットサルコートなどの狭い場所でも、効率よくさまざまなコンビネーションに取り組むことのできるメニューです。実際にフットサルコートで30人近くの選手を対象に行い、ゴールキーパーもいたのでシュートと組み合わせて行いました(下図)。
スペースの少ない環境だからこそパスやファーストタッチの正確性はもちろんのこと、身体の向きやポジショニングの細かな調整も必要になってきます。限られた環境でも工夫次第でさまざまなバリエーションを行うことが可能です。Viel Spaß!
重点
パス(スピード、味方のどちらの足に出すか)、ファーストタッチ、ポジショニング、身体の向き、シュート、コンビネーション(ワンツー、3人目の動き)
準備
- 下図のようにマーカーとコーンを置く(2グループ分)。
- 各コーンの場所に選手が1人ずつ入り、それ以外の選手はスタート地点にボールを持って並ぶ。
- ゴールキーパーをつける設定やフットサルコートで4グループ分の設定は上下図を参照。コートの大きさに合わせてコーン間の距離を調整してください。
進め方
- スタート地点から中間ポジションの選手にパスを出す。
- 中間ポジションの選手はボールをコントロールしてから奥の選手に斜めのパスを出す。
- 奥の選手はファーストタッチでコーンの逆側にボールをコントロールし、コーン間の選手にパスを出す。
- コーン間の選手はボールコントロールしてからスタート地点の選手にパスを出す、もしくはドリブルで戻る。
バリエーション
- 図a:ゴールをつけて行う場合、シュートで終わる。
- 図b:コーン間の選手が背後に抜けてスルーパスを受ける。
- 図c:奥の選手が3人目として縦パスを受ける。
- 図d:奥の選手が中間ポジションの選手とワンツーを行う。
コーチングポイント
- 中間ポジションの選手はコーンより高い位置(DFの背後)に立つ。その時、開きすぎてゴール前のコーンに近づきすぎない。2つのコーンから同じくらい離れる(図a&b)。
- ボールを受ける選手はパスの出し手と進行方向が見える身体の向きを整える。
- パスにメッセージを込める。ターンなら自分から遠いほうの足に鋭いパス。リターンなら相手から遠いほうの足に優しいパス(図c&d)。
- ファーストタッチから次のアクション(パス・シュート)をスムーズに行う。