シンプルなオーガナイズで、守備面ではディフェンスラインの基本となるゾーンディフェンス(スライド、マークの受け渡し)、ラインコントロールなどを学ぶことができ、攻撃面では最終ラインを打開するための仕掛ける(引き付ける)ドリブル、スペースへのランニング、スルーパスなどを学ぶことができるメニューです。
ディフェンスラインを低く設定することで、リトリートに対するチャンスメイクにフォーカスして取り組むこともできます。
ディフェンスライン対ラインブレイクのシチュエーションでそれぞれのチームにコーチングを行うことができますが、GKから開始した場合はビルドアップ対ハイプレッシングのシチュエーションに変更してそれぞれのチームを改善していくことも可能です。Viel Spaß!
【動画内もくじ】
- 00:25 ①4対4+GK
- 02:49 ②4対4+GK(対リトリート)
- 04:43 ③4+GK対4(ビルドアップ)
- 07:57 ④5対5+GK
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重点
- ラインブレイク(サイドチェンジ、スルーパス、ダイアゴナルラン、ドリブル突破)
- ディフェンスライン(ゾーンディフェンス、チャレンジ&カバー、スライド、マークの受け渡し、ラインコントロール、コミュニケーション、1対1)
- ビルドアップ(ポジショニング、身体の向き、ドリブル、パス、ファーストタッチ)
- プレッシング(ファーストディフェンダー、連動)
- 攻守の切り替え
準備
- ダブルボックスにゴールとミニゴール(2~3つ)を設置する。
- 攻撃方向を決めて各チームから4選手が入る。
- ゴール前にGKが入る。
進め方
- 大ゴールに攻めるチームから攻撃を開始する。相手陣地ではオフサイドあり。
- ミニゴール攻めのチームは守備時、1人のみ相手陣地に入ることができる(下図)。
- ミニゴール攻めのチームがボールを奪ったら、30秒間、制限なしで4対4+GKを行う。
- 30秒経過するか切りの良いタイミングで止め、メンバーやポジションを変更しながら行う。
コーチングポイント(守備)
- ファーストディフェンダーがボールに寄せて、ボールホルダーに自由を与えない(ミドルシュートを打たせない、スルーパスを出させない、方向を限定する)。
- ファーストディフェンダーの両脇の選手が絞ってスペースを埋め、守備の三角形(チャレンジ&カバー)を構築する(上図a)。必要以上に絞りすぎて他のスペースを空けない。
- 横パスに対してボールに近いディフェンダーが新たなファーストディフェンダーとしてボールに寄せる(ゾーンディフェンス)。飛び出していた選手はディフェンスラインに戻りスペースを埋める(上図b)。
- サイドのボールホルダーに対して、ディフェンダーはボールを基準にスペースを埋めながらスライドしドイツ語でいうところの半月(鎌)状のディフェンスラインを構築する(上図b)。必要以上に絞りすぎて他のスペースを空けない。
- グループで守備の陣形を調整しながらも受けにならず、相手の横パスやバックパスの移動中にできる限り寄せてインターセプトや1対1に追い込んでボール奪取を狙う。
- 奪ったボールを攻撃につなげる(認知・判断)。
- ファーストディフェンダーが横パスに対して2度追いしてボールホルダーを限定できない場合、自分が空けたスペースで1対2の数的不利な状況を作られてしまう(下図)。
Tr132) 【守備の三角形・鎌】ルーズボールから3ゴールの3対3Tr131) ルーズボールから1対1で守備の奪いどころを理解できたらグループでも共有できるようにしてみましょう。このメニューでは状況に応...
コーチングポイント(攻撃)
- 必要な幅を取りながらボールを動かし、ディフェンスラインにできたスペースを使う(下図e:サイドチェンジ)。
- サイドで前を向けた場合、ドリブル突破で1対1を打開したり、ディフェンスラインの背後に抜け出したり(ダイアゴナルラン)することで決定機を作り出す(下図e)。
- ディフェンダーが出てこなければミドルシュートも狙ったり、ドリブルで相手を引き付けたりすることでディフェンスラインにスペースを生み出す。
- ボールホルダーが前向きのタイミングでディフェンスラインの背後を狙い(スルーパス、アーリークロス)、背後のスペースを消されたら新たにできたマイナスのスペースを活用する(下図f)。
- 守備への切り替えを素早く行う。
バリエーション
- 両方とも大ゴールで行う。
- ディフェンスラインをゴール前11mまで下げて、対リトリートで行う(下図)。
- 5対5+GKで行う。
- GKから開始しビルドアップにフォーカスして行う。