サイトアイコン ドイツ式サッカー指導者養成・選手育成【フースバルトレーニングアカデミー】

Tr132) 【守備の三角形・鎌】ルーズボールから3ゴールの3対3

Tr131) ルーズボールから1対1守備の奪いどころを理解できたらグループでも共有できるようにしてみましょう。このメニューでは状況に応じたファーストディフェンダーの設定チャレンジ&カバーをスムーズにできるようにしていきます

ドイツ語では中央にボールがある場合のチャレンジ&カバーに対して【Abwehrdreieck(アップヴェアドライエック)=守備の三角形】という言葉が使われます。サイドにボールがある場合は【Halbmondförmige Abwehrkette(ハルプモントフェルミゲ・アップヴェアケッテ)=半月状のディフェンスライン】や【Abwehrsichel(アップヴェアズィッヒェル)=守備の鎌】と表現されます。Viel Spaß!

重点

1対1、グループでの守備(ファーストディフェンダーの設定、チャレンジ&カバー、コミュニケーション)、攻守の切り替え

準備

  1. 21x20mのグリッドを作り、片方のサイドにゴールやミニゴール、コーンゴールを3つ設置する(Tr131の1対1を3グリッドつなげる)。
  2. ゴールライン上にディフェンダー(赤)3人、その2m前に攻撃の選手(青)が3人入る。
  3. パサー(青)もしくはゴールキーパー(赤)がゴールライン上でボールを持って準備する。

進め方

  1. パサーもしくはゴールキーパーがさまざまな方向にボールを出す。
  2. ボールが出ると同時に攻撃と守備の選手が動き出す。
  3. 攻撃チーム(青)は中央のゴールを狙うか、左右いずれかのコーンゴールにパスを通す。
  4. 守備チーム(赤)はボールを奪ってから逆側ラインをドリブル通過する。

コーチングポイント

  1. 攻撃の選手が前を向く前にできる限り寄せる不用意に飛び込んで入れ替わらない
  2. 相手のコントロールミスや不用意なターンの瞬間を狙ってボールを奪う
  3. 相手に前を向かれた場合、ファーストディフェンダーシュートコースや縦パスコースを切る
  4. 中央にボールがある場合、守備の三角形を形成してチャレンジ&カバーを行う(図a)。カバーリングを必要以上に絞りすぎると横パスに対して次のファーストディフェンダー設定が間に合わなくなる。また、1列に並ぶとドリブルや縦パスに対してのカバーリングが不十分になる(図b)。
  5. サイドにボールがある場合、半月状のディフェンスラインもしくは守備の鎌を形成してチャレンジ&カバーを行う(図c)。
  6. コミュニケーションを取り合って前進させない守備、ボールを奪う守備を使い分ける。
  7. 攻守の切り替えを素早く行う。

バリエーション

  1. キーパーがいなければ全てコーンゴールで行う。
  2. グリッドの大きさを変更して難易度を変更する。
  3. 1対1で行う(Tr131 ルーズボールから1対1)。
Tr131) 【前を向かせない守備】ルーズボールから1対1守備の奪いどころを理解して相手の攻撃を早い段階で封じるために行ったメニューの1つです。相手選手がゴール(進行方向)に背を向けてボールを受...
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