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Tr110)【連動した守備とポジショニング改善】5対5+2 ハンドボール

グループでの守備を改善するためにウォーミングアップで行ったメニューです。

守備側ただがむしゃらにボールを奪いに行ってもゴールを空けて失点してしまいます。しかし、ゴールを守るだけではボールを奪うことができませんコミュニケーションを図りながら相手を誘導したりボールに対して連動したりすることにより数的不利から数的同数に持ち込みボールの奪いどころを作り出します

同時に攻撃側のポジショニングや状況把握・判断も改善することができます守備をテーマとした場合でも、攻撃側があまりにも簡単にボールを奪われてしまうようであれば、相手に的を絞られにくくなるようにポジショニングを改善しましょう。逆に、攻撃がテーマであまりにも守備側がばらばらであれば、ファーストディフェンダーの寄せるタイミングや連動した守備を改善して難易度を上げ、攻守ともにレベルアップできるようにしましょう。Viel Spaß!

重点

連動した守備(ファーストディフェンダー、連動、コミュニケーション)、ポジショニング、状況把握・判断、攻守の切り替え

準備

  1. 人数に合わせてグリッドを作り(例:20x25m)、ミニゴールを2つ置く。ゴール1つだけ、もしくはサーバーを配置してもOK。
  2. 2チームに分け、それぞれのチームからフリーマン(黄色)を1人ずつ出す。奇数の場合はフリーマン1人でもOK。

進め方

  1. ジャンケンで勝ったチームがボールを手に持ってスタート。
  2. パスを連続で7本つないだら1ポイント獲得。味方のパスからヘディングでゴールに決めたら3ポイント獲得(ゴールがない場合、サーバーに渡したら2ポイント)。
  3. ボールを持っている選手は何歩でも自由に動くことができる。
  4. 守備チームは相手のパスをインターセプトするか、ボールを持っている選手をタッチしたら攻守を交替できる。攻撃チームがボールを地面に落としても相手チームから再開。
  5. フリーマンを変えながら数セット行う(例:3分x4本)。

コーチングポイント(攻撃)

  1. 全員がボールに寄りすぎない図a)。守備側に的を絞られにくくなるように幅と深さを取って広がり、中間にも1~2人入り経由地点を作る(図b)。
  2. 身体の向きを整えてディフェンダーや味方、ゴールの位置を把握する。近くの味方が狙われたら遠くのフリーな味方にもパスを出せるようにする(図b)。
  3. パスコースがなければドリブルで移動し、その間に味方が動きなおしてパスコースを作る。
  4. パスをつなぐだけでなく隙があれば常にゴールを狙う

コーチングポイント(守備)

  1. グループでボールを基準にコンパクトなポジションを取る。直接ゴールを奪われる可能性の低い逆サイドの選手を捨てて、よりボールに近い相手につく(図c赤矢印
  2. ボールを持っている相手に対してファーストディフェンダーが寄せる。
  3. 次のパスに対して、最も近い選手ボールの移動中にできる限り寄せる
  4. 守備の連係を強化するためにコミュニケーションを図る。

バリエーション

  1. レベルに応じてパスの本数やグリッドの大きさを変える。
  2. ミニゴールの代わりにサーバーを配置する。
  3. ゴール前にキーパーを配置する。
  4. 足で行う。シュートは1タッチのみ。
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