クロスの軌道を見極める力と守備範囲の拡大を重点としたキーパーのトレーニングです。2つ目のゴールを1つ目のゴールから遠ざけることにより難易度は上がります。
Tr86) 3エリアのクロス対応、Tr87) GK対GKの空中戦と同様に、ポジショニング、ボールの軌道の見極め、ボールまで最短距離のステップを磨き、ペナルティエリア内で唯一手を使える利点を最大限に生かしましょう。Viel Spaß!
重点
クロスの対応、守備範囲拡大(ポジショニング、身体の向き、状況把握・判断、ステップ、ジャンプ、キャッチング、パンチング)
準備
- ファーポスト側に2つ目のゴールを90度の角度で置く。
- ゴール前にキーパー、ペナルティエリアの角付近にコーチがボールを持って準備する。
進め方
- コーチはいずれかのゴールを狙う。
- キーパーは2つのゴールを守る。
コーチングポイント
- どちらのゴールも守ることができるポジションからスタートする。
- ファーにも飛び出せるように身体の向きを整える(ファーの様子も見えるように)。
- ボールの軌道を見極める前に不用意に動き出さない。
- ボールの軌道を見極めたら、ボールに対して迷いなく直線的に向かう(最短距離)。
- 正確なステップから力強くジャンプする。特にファーへのボールに対してはクロスオーバーステップを使い時間を短縮する。
- キャッチング前に大きな声で味方にキーパーの動きを知らせる(例:「キーパー!」)。
- 正確なキャッチング。キャッチングが難しい場合は、パンチングなどでボールをはじく。
バリエーション
- 2つ目のゴールの位置を変える。1つ目のゴールから遠ざけるほどより広い守備範囲が求められる。
- フォワードとディフェンダーを入れて行う(下図)。
- コーチがさまざまな角度からボールを蹴る。