マークを外すために必要なオフ・ザ・ボールの動きを学べるメニューです。ドイツ語では「Gehen & Kommen(ゲーヘン・ウントゥ・コメン)」というメニューで、Gehen(ゲーエン)は”行く”、Kommen(コメン)は”来る”という意味です。英語に直すと「Go & Come」となります。
ボールが欲しいからといって相手にマークされたままなんとなくボールホルダーに寄ってきてしまうと、ボールを受けた時にはスペースがほとんどなくすぐにディフェンダーに追い込まれてしまいます。背後を狙うことで相手が下がれば足元にスペースが生まれ、相手が自分に食いついてきたら背後のスペースが空くことになります。このメニューでは3つのマーカーを使って「ボールから離れる」「ボールに寄る」という2つの動きを明確にすることにより相手のマークを外すポイントを学んでいきます。Viel Spaß!
重点
オフ・ザ・ボールの動き、コミュニケーション(アイコンタクト)、パス
準備
- スタート地点から4mと8m離れた場所にマーカーを3つずつ置く。3つのマーカーの間は1m。
- 遠い方の3つのマーカー前に選手が1人入り、残りの選手はスタート地点にボールを持って準備する。
進め方
- ボールを持っていない選手は片方のマーカー間を通ってボールから離れ(Go)、すぐにもう1つのマーカー間を通って(Come)ボールを受ける(図a)。
- ボールを1タッチでリターンしたあと、すぐに近いほうの3つのマーカーに移動する(図b)。
- 内側の間を通ってボールに寄り(Come)、タイミングよく外側の間から飛び出して(Go)スルーパスを受ける(図c)。
- 役割やサイドを変えて繰り返す。
コーチングポイント
- Go➡Comeの動き:ボールから離れたあとスピードと方向に変化をつけてボールに寄る。ディフェンダーから一瞬離れてボールを受けるイメージ。
- パスの出し手は、ボールに寄ってきた選手が1タッチでリターンし、そのまま手前のマーカーに動けるようにタイミングとスピードを調整する。
- 1タッチでボールを落とした足がそのまま次の一歩になるようにスムーズに動く。
- Come➡Goの動き:内側の間から入り外側の間に動くときボールから目を離さない(ボールに背中を向けない)身体の向きを保つためにバックステップを使う。
- 早すぎず遅すぎず、強すぎず弱すぎず、味方が外側の間を飛び出すタイミングでスペースにスルーパスを出す。1タッチかコントロールしてからパスか判断する。
バリエーション
- スタート地点から3つのマーカーまでの距離や角度を変えて行う。
- 2人に1人がボールを持ち、ピッチにマーカーをランダムに置いて行う(下図)。課題を変えながら(Go➡Come、Come➡Go、フリー)行う。
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