サイトアイコン ドイツ式サッカー指導者養成・選手育成【フースバルトレーニングアカデミー】

KUMAGAYA CITY FCとのコラボトレーニングセッション

埼玉県社会人サッカーリーグ1部に所属するKUMAGAYA CITY FCとのコラボ企画を行いました!

普段からトレーニングを行っているフットサル場にお邪魔させていただきましたが、ドイツでのプレー経験もある山城美勇士監督と事前に打ち合わせを行い、限られたスペースや人数、環境でもゲームコンセプトを落とし込んだり課題を解決したりできるメニューを行いました

重点

ウォーミングアップ【導入】

最初に行ったのは様々なバリエーションのEcke(エッケ)です。Ecke(エッケ)はドイツ語で、日本の「鳥かご」や「ロンド」にあたるボール回しのことです。テクニック(止める・蹴る)だけにフォーカスするのではなく、認知・予測・判断の要素も取り入れることで楽しみながら実戦で使えるテクニックを身につけることができ、様々なバリエーションととともに原理原則戦術的な要素も学ぶことが可能です。

サポートメニュー【発展】

次に行ったメニューは、東京オリンピックに出場したドイツ代表が大会前のキャンプ初日に行っていたメニューです。テクニック面だけでなくポジショニングコンビネーションなど後のメニューでも必要となるコンセプト(手前と奥の関係、3人目の動き、スペースを作る動きなど)を落とし込んでいきました

トレーニングセッション全体としては攻撃面にフォーカスをしていましたが、チームの課題の一つでもある守備のトレーニングも1つ行いました。

トレーニング時に攻撃がうまく行っているように見えても、実際には正しく守備が行われていなかったり強度が足りなかったりすることもあります。そのような時に守備面のオーガナイズを変更したり修正のコーチングを入れたりすることで、その守備を上回るためのより質の高い攻撃に取り組むことが可能です。

メインメニュー【応用】

メインメニューでは限られたスペースや人数でも攻守両方のコンセプトを落とし込めるメニューを行いました。守備面では1つ前のトレーニングで行った強度を個々で維持しつつ、グループでコミュニケーションを図りながら計画的に前進の阻止・ボール奪取を狙っていきます。

攻撃側もウォーミングアップで取り組んだ要素を実戦の中で応用・発展していきます。ボール際だけ見たら1対1の状況かもしれませんが、状況を正しく把握することで2対2や3対3の数的同数だけでなく、2対2+1や3対3+2など数的優位な状況にすることもでき、個人やグループの選択肢を広げる(守備の的を絞りにくくする)ことが可能になります。

自分とボールと目の前の相手だけしか把握できずに孤立するのではなく、受け手として、3人目の選手として、味方のスペースを作る役として様々な形でボールに関われるようになるとよりチームの攻撃に貢献できるようになるでしょう。

ゲーム形式【挑戦】

最後のゲームでは攻撃側のゴール脇にポストプレーヤーを配置することで、この日の重点である「手前と奥を使い分ける」の「奥」をより引き出す設定にしました。

ボールホルダーは相手からのプレッシャーを受けると近い場所しか見れなくなる傾向にありますが、ディフェンダーに狙われている「手前」だけでなく、ディフェンダーの背後となる「奥」の選択肢も持ってプレーできるとゴールに近づくアクションの増加につながります。

またポストプレーヤーを1タッチ制限にすることで、ポストプレーヤーに縦パスが入った後に3人目の選手としてボールに関わるアクションを促すことにもつながります。逆に守備側は素早くプレスバックすることで相手の決定機を阻止することにつながります。

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