『ゲーム中に攻撃方向が頻繁に変わる』ルールにより、予期せぬタイミングでも瞬時に状況を把握し最適なアクションを行う力を養うメニューです。
4つのゴールを設置し、ゴールが決まったら攻撃方向を180度変えてゲームを再開し、笛が鳴ったら攻撃方向が90度変わります。どちらの場合にも両チームとも素早く状況を把握する必要があり、ボールを持っているチームは相手の守備が整う前に素早く攻撃するか攻撃を組み立てるかを判断し、守備チームはボールを素早く奪いに行くのか守備ブロックを整えるかの判断を下します。
選手の人数に応じてフィールドの大きさを変え、ゴールキーパーがいない場合はミニゴールで行うことも可能です。Viel Spaß!
重点
状況把握、カウンターかビルドアップかの判断、プレッシングかリトリートの判断、コミュニケーション
準備
- 人数に合わせてゲーム用のフィールドを作り、ゴールを4つ設置する。
- 各ゴール前にゴールキーパーが入る。ゴールキーパーが2人しかいない場合は、ミニゴールを設置する(図a)。
- 最初の攻撃方向を決めて2チームがフィールドに入る。
例:青チームが下のゴールに、赤チームが上のゴールに攻める。
進め方
- コーチかゴールキーパーがフィールド内にボールを入れてゲームを開始する。
- ゴールが決まった場合、攻撃方向を180度逆にして、ゴールを決めたチームからゲームを再開する。
図b:赤チームが上のゴールに決め、すぐに下のゴールに攻撃を始める。 - コーチが増えを鳴らした場合、攻撃方向を時計回りに90度変えてゲームを続ける。
図c:コーチが増えを鳴らし、下のゴールに攻めていた赤チームが左のゴールに攻撃方向を変える。
コーチングポイント
- ゴールが決まった時に、両チームともに素早く状況を把握する。
攻撃チーム:相手チームの守備が整う前に逆側のゴールを目指す。
守備チーム:コンパクトな守備陣形を整える。 - 笛が鳴った時に、両チームともに素早く状況を把握する。
攻撃チーム:素早い攻撃でゴールを目指すか、攻撃を組み立てるか判断する。
守備チーム:素早くボールを奪いに行くか、守備ブロックを整えるか判断する。 - チーム内でコミュニケーションを図り、状況や意図を共有する。
バリエーション
- 人数に応じてフィールドの大きさを変更する。
- ゴールキーパーの人数に応じて、ゴールやミニゴールの数を調整する。
- ゴールが決まった場合に攻撃方向を90度変更し、笛が鳴った場合に攻撃方向を180度変更する。
- オフサイドルールありで行う。