2人でマーカー数枚を使ってできるパスとボールコントロールのシンプルな練習メニューです。「マーカー間を通して(はずして)味方にボールを送る」という条件をつけることでファーストタッチをただ足元にピタッと止めるだけでなく、パスゲートを通しやすい場所にボールをコントロールするといった状況把握や判断の要素が加わります。実戦の中でも止めてから考えるのではなく次にドリブルやパスを行いやすい方向にコントロールすることでアクションスピードを高めることが可能です。パスの受け手も同じ場所にずっといるのではなく、味方がパスゴールを狙う角度に応じてポジションを調整することになります。いろいろなバリエーションで試してみましょう。Viel Spaß!
重点
パス、ボールコントロール、ポジショニング
準備
- マーカーで幅1mのパスゲートを作る。
- 二人組を作ってそれぞれがパスゲートから5m離れた場所に準備する。
進め方
- パスゲートを通して味方にパスを出し合う。
- 2人で50本など回数を決めて行うか、10点先取など2人でポイントを競う(例:2タッチ以内でパスゲートを通せない場合やマーカーにボールをぶつけた場合、相手に1ポイント)。もしくはどのチームが早く目標本数のパスを通せるか競争する。
バリエーション
- レベルに応じてパスゲートの幅や選手の距離を調整する。
- タッチ数を変えて行う。2タッチ以内、絶対2タッチ、1タッチのみなど。
- 使う足の部位を限定する。右足、インサイド、アウトサイドなど。
- 数ヶ所で行える場合、勝った選手は上のコートに、負けた選手は下のコートに移動する。
- 一人はマーカー間を通し、もう一人はファーストタッチを横にコントロールしてパスゲートを外して味方にパスを出す(下図)。
コーチングポイント
- 蹴る足やコントロールする足のつま先を上げて足首を固める。
- 脚を振るというよりは押すイメージでボールを蹴る。
- ボールが浮かずに地面を滑るようにパスゲートを通す。
- 距離に応じて適切なパススピードにする。
- できる限りボールの正面に入ってコントロールする。
- パスゲートを通せる角度にボールをコントロールする。
- コントロールからパスまでを素早く行う。