自分(ドリブル)だけでなく味方や相手との関係(パス)も理解しやすい小学4年生くらいから対応のメニューです。数的優位を活かして安定的にボールを保持しながらもボールポゼッションが目的にならないように、ドリブルとパスの使い分け、パススピードやファーストタッチなどの基本的な要素をどのように応用して前進するかを学ぶことができます。
パスに逃げず、パスを強要しすぎてドリブラーのチャレンジも否定しすぎないように個々に合ったコーチングで特徴を伸ばしていきましょう。Viel Spaß!
重点
状況把握・判断、ポジショニング、パス、ファーストタッチ、ドリブル、攻守の切り替え
準備
- 18x18mのグリッドを作り、ミニゴール(コーンゴールでも可)をゴールラインに1つ、逆側に2つ設置する。
- 攻撃の選手(青)が3人、ディフェンダー(赤)が1人グリッドに入る。
進め方
- 攻撃チームはパスを5本つないだあと、攻撃方向にあるどちらかのミニゴールを目指す。
- ディフェンダーがボールを奪ったら、攻撃方向のミニゴールを目指す。
コーチングポイント
- 自陣ゴール前で1対1に追い込まれないように、常に後方や逆サイドにパスコースを作る(図a)。全員が前掛りになってディフェンダーに追い込まれないようにする(図b)。
- パスを5本つないだら、運ぶドリブル、鋭いパス、ファーストタッチで前進を目指す(図c)。引き付けずにパスを回すだけだとディフェンダーにスライドされて前進できない。パスが緩かったり味方の後方に出したりしてもディフェンダーに追いつかれてしまう(図d)。パスに逃げない、ボールポゼッションが目的にならない。
- 攻守の切り替えを素早く行う。
バリエーション
- パスの本数制限を調整する(例:なし、3本、5本など)。
- 3対2、4対2で行う。