ドイツサッカー協会が2020年に発足した『フォワード・プログラム』のメニューの1つです。EURO2020のデータによると、全ゴールの70%以上がペナルティエリア内のゴールエリア幅から打たれたシュートによるもので、この最もシュートが決まりやすいペナルティエリア内のゴール正面の場所のことをドイツでは『ゴールデーンゾーン』と呼んでいます。さらに流れの中からのゴールの約60%が1タッチシュートによるもので、このトレーニングでは横パスからニアやファーでの1タッチシュート、マイナスのパスから1タッチシュートなど、全ゴールの多くを占めるパターンに取り組んでいきます。
人数やボールの数に合わせて連続シュートの本数やパスの場所を変え、グラウンダーや浮き球など異なるバリエーションにもチャレンジしてみましょう。Viel Spaß!
重点
ゴールデンゾーンのシュート(ニア・ファー・マイナス・ターン、1タッチ・2タッチ、グラウンダー・ボレー)
準備
- ゴール前にフォワード、ゴール周辺にパス出し役がボールとともに準備する。
- ゴール前にゴールキーパーが入る。ゴールキーパーがいない場合、ゴール内にネットやミニゴールを置いたり、ゴール内にコーンを置いたりしてターゲットを設定する。
進め方
- サイドからの横パスをファーで合わせてシュート。
- スタート地点に戻ってからゴール脇からのパスをシュート。
- すぐにサイドからの横パスをニアで合わせてシュート。
- スタート地点に戻ってからゴール脇からのパスをシュート。
- 後方からパスを受けてターンからシュート。
- サイドから浮き球をボレーでシュート。
コーチングポイント
- シュート時はボールを見て芯を捉える。
- 軸足をボール横に置き、上半身を立てる。ふかさない。
- 強さよりも正確性を重視する。まずは枠内(セカンドボールの可能性)、次にコース(左右・上下)を狙いわけ、最終的にはゴールキーパーの動きも把握して逆を取れるようにする。
バリエーション
- ゴールキーパーあり、無し。
- グラウンダー、バウンド、浮き球のパス。
- シュートの本数やパス役の配置を変える。