ドイツサッカー協会が2020年に発足した『フォワード・プログラム』のメニューの1つです。ゴールの8割以上がペナルティエリア内からのシュートであり、中央のゴールデンゾーンからのシュートは全体の70%以上、ゴール脇のアシストゾーンからのシュートは約10%を占めています(EURO2020)。確率のそれほど高くないアシストゾーンや角度のないゾーン1からのシュートに取り組みますが、試合を決める得点力を身につけましょう。Viel Spaß!
重点
ペナルティエリア内ゾーン1・2からのシュート(縦突破・カットインシュート)
準備
- ターゲットして、ゴールの右上と左上にビブスなどを吊るす。
- ゴール前にネットやコーンを置いて、右下と左下もターゲットとなるようにする。
- ゴール斜め前10mあたりにコーンを置く。
- コーンの後ろにボールを持って選手が準備する。
進め方
- コーンに対してドリブルし、縦に突破してからシュート(下図a)、もしくはカットインしてからシュート(下図b)を行う。
- 縦に突破した場合はファーサイドの下、もしくはニアサイドの上、カットインした場合はファーサイドの上下、もしくはニアサイドの下を狙う。
コーチングポイント
- リスクよりも『正確性』重視。まずはドリブルもシュートも雑にならないスピードで行う。
- ゴールキーパーの手足が届きにくい場所を狙う。縦に突破して角度がある場合はファーサイドの下やニアサイドの上、角度がない場合はニアサイドの上を狙う(実戦ではGKの股下もあり)。
- カットインした場合、かわしたディフェンダーが外から追ってくるのを想定してファーサイドの上下、もしくは追ってきたディフェンダーがシュートブロックのために足を伸ばしてくるのを想定してディフェンダーの股下を通してニアサイドの下を狙う。
- シュート時はボールをしっかりと見てミートする。
- シュート前のドリブルはコーンに向かって斜めに仕掛けて、かわした後もシュートの角度を確保する。特に縦に突破する場合、ゴールラインに対して垂直にドリブルしてからコーンをかわすとシュート角度を失ってしまう。
- 枠内シュートを目指し、セカンドボールにも反応する 。
バリエーション
- 距離や角度を変えて行う。
- フェイントを入れて行う。
- パスをコントロールしてから行う。
- ゴールキーパーをつけて行う。
- ディフェンダーをつけて1対1で行う。