ドイツではペナルティエリア内を3つのゾーンに分類し、ゴールキーパーのトレーニングや分析に活かされています。ゾーン3はゴール正面に位置し、得点の半数以上(52%)がこのゾーンからのシュートによるものです。ゴールの大きさは7,32mですが、このゾーンからのシュートに対して適切なポジショニングを取ると守るべき幅を約4mに縮めることができます(上図)。
ペナルティエリア内から至近距離のシュートをキャッチすることは難しく、場合によっては再び相手のシュートを受けることもあります。連続のシュートに対してTr118) 1ステップダイビングとリカバリーの質を改善して失点を減らしましょう。Viel Spaß!
【ドイツのGKトレーニングから学ぶ】ペナルティエリア内の3ゾーン
トップレベルの試合ではゴールの約80%がペナルティエリア内からのシュートによるものです。ドイツでは最も重要なペナルティーエリア内...
Tr118) 1ステップダイビング(ゾーン3)【GKトレーニング】
ドイツではペナルティエリア内を3つのゾーンに分類し、ゴールキーパーのトレーニングや分析に活かされています。ゾーン3はゴール正面に...
重点
ダイビング、リカバリー、パワー、コーディネーション
準備
- ゴールラインから4m離れた位置にマーカーで幅4mの仮想ラインを作る。
- 仮想ラインの中央にコーンを2つ置いてバーを設置する。
- ゴールキーパーがバーの横でGKコーチの方を向いてうつ伏せになる。
- 仮想ラインから約5m離れた場所にGKコーチがボールを持って準備する。
進め方
- キーパーは腕立て伏せを数回(例:5回)行ったあとすぐに起き上がる。
- GKコーチがボールを投げ、キーパーはバーを越えてダイビングしボールをキャッチする(図a)。
- キャッチしたボールをGKコーチに戻したら、GKコーチが逆サイドにボールを投げ、キーパーは再びバーを越えてダイビングを行う(図b)。
コーチングポイント
- 腕立て後、慌てずに素早く起き上がる。
- 力強い踏切りでダイビングを行う。
- ボールから目を離さず確実にキャッチングを行う。
- キャッチが無理な場合はこぼれ球を拾われない場所にはじく。
- GKコーチにボールを返した後すぐにポジションを取り次のダイビングに備える。
バリエーション
- 課題や回数を変えて行う(例:腹筋、胸つきジャンプ、バービーなど)。
- スタートポジションの向きを変える(例:キーパーはゴール側を向く、バーの方向に足を向けるなど)。
- バーの高さを変えて難易度を調整する。
- 課題(腕立てなど)後に、さまざまステップ(バックステップ、サイドステップ、クロスオーバーステップ)でコーンを回ってからダイビングを行う(図c)。