サッカー指導者・選手・ファンのための「ドイツ式サッカー講座」ということで、このシリーズではドイツサッカー協会や指導者講習会などで得たヨーロッパ最先端の情報に触れてサッカーの理解を深めていくことができます。ドイツ語もちょこっと学ぶことができます。
前回はサッカーの全体像に触れることのできる4つの局面がテーマでしたが、今回はその中の「攻撃の局面」、ドイツサッカー協会の別の表現でいう「オーガナイズされた攻撃の局面」について話を進めていきます。
4つの局面の復習
話を進めていく前に少し前回の復習です。ドイツサッカー協会が「4つの局面」を示すために方位磁石をモチーフにした図はトレーニングコンパスとも言われ、片方の針が攻撃を指したら逆側は守備を指すといったように、一つの局面が常に反対側の局面や相手の影響を受けているという話をしました。
そして、攻撃のシチュエーションに関しては主に2つの状況が存在し、相手の守備が整っていない状況と相手の守備が整っている状況に分類されました。英語のオーガナイズに似ていますが、ドイツ語ではUnorganisiert(オーガナイズされていない)とOrganisiert(オーガナイズされた)というように表現されます。
相手の守備が整っていない状況は、主に相手からボールを奪った直後に発生しました(下図aの青チーム)。なぜかというと、攻撃側は比較的ピッチを広く使って選手たちが散らばった状態になっているので、ボールを奪われた瞬間は守備に適したコンパクトな状態ではないからです。この状態ではボールを奪ったチームは守備から攻撃に素早く切り替え、相手の守備が整う前に素早い攻撃、カウンターが有効だとされました。
そして、相手の守備が整っている状況とは、相手チームがカウンターを防いだり遅らせたりすることで守備の陣形を組み、比較的コンパクトになっている状況を指しました(下図bの青チーム)。見た目的にも4-4-2とか5-4-1などの配置がわかりやすくいわゆるブロックが形成されている状況ともいえます。この場合、攻撃チームはやみくもにブロックに突っ込んでいくのではなく、相手の整った守備を崩すためにビルドアップやチャンスメイクなど計画的な攻撃が必要となります。
そして、この守備の整った状況が4つの局面でのいわゆる守備の局面になり、ドイツサッカー協会の別の表現ではオーガナイズされた守備の局面という言葉が使われています。逆にオーガナイズされた守備に対して攻撃しているチームはいわゆる攻撃の局面となりますが、こちらもオーガナイズされた攻撃の局面という言葉が使われています。
相手の守備が整っていない時に有効とされるカウンターも、相手の守備が整っている時に必要とされるビルドアップやチャンスメイクもひとくくりに攻撃と言えますが、これらを差別化するためにオーガナイズされた攻撃の局面とすることで、状況や攻撃方法をより明確にイメージできると思います。
ちなみに、切り替えの局面に関しても、守備から攻撃への切り替えの局面がボール奪取後の切り替えの局面、攻撃から守備への切り替えの局面がボールロスト後の切り替えの局面というように、少し具体的になってイメージしやすい言い方で表現されています。こちらもまた次回以降掘り下げていきたいと思います。
前置きが長くなりましたが、今回は攻撃の中でもオーガナイズされた相手の守備に対してのオーガナイズされた攻撃の局面を掘り下げていきます。
国際大会でのゴールの種類と割合
下図はドイツサッカー協会によるゴールの分析で、3つの種類に分類されています。1つ目は相手のオーガナイズされた守備に対するオーガナイズされた攻撃からのゴール、2つ目は相手の守備が整っていない状況でのカウンターからのゴール、3つ目はコーナーキックやフリーキックなどのセットプレーからのゴールです。
一般的にゴールの割合が多いのは、相手の守備が整っていないボール奪取後の局面よりも相手の守備が整っているオーガナイズされた攻撃の局面となります。ただしこれは国際大会レベルの平均値ということで、チームによっても違いがあります(下図)。例えば、チャンピオンズリーグで結果を残しているバルセロナやチェルシーなど、戦力的にも勝るチームはカウンターでゴールを決める選択肢を持っていますが、1試合の中でもリーグや大会を通しても比較的ボールを保持する時間が多くなるので、カウンターよりもオーガナイズされた攻撃の時間が増える傾向にあるでしょう。
しかし、下図のラングニック監督時代のホッフェンハイムのように、極端なまでにカウンターからのゴールが多い例もありました。当時のホッフェンハイムは3部リーグから1部まで連続昇格をしてきて時間的にも戦力的にも選択肢が限られた状態だったと言えますが、ラングニック監督は前線からのアグレッシブなプレッシングと素早いカウンターのスタイルで在籍していた選手の良さを引き出し、ブンデスリーガ1部昇格1シーズン目の前半戦を首位で折り返しました。最終的には7位でフィニッシュする形になりましたが、この戦い方はトレンドとして取り上げられ、今でも多くのチームが参考にできる手段の一つとされています。
ワールドカップ2022のドイツ対日本戦では、ドイツが約7割もボールを保持していて日本の守備ブロックを崩すためのオーガナイズされた攻撃の局面が多かったのに対して、日本は守備の時間が多くボールを奪ってからカウンターが主な攻撃の手段となっていました。しかし、日本もコスタリカ戦ではボールを保持する時間が増え、相手の守備ブロックを崩す攻撃の局面が多くなりました。
1試合だけを考えたら、ゲームプランとして守備とカウンターが多くなることもあるかもしれませんが、長いスパンで考えると、特に育成年代では、オーガナイズされた守備を崩すための攻撃を学んでいく必要があるでしょう。
ドイツサッカー協会の見解でも、2010年のワールドカップ南アフリカ大会あたりからは出場チームのほぼ全チームが洗練された守備を行うようになり、世界のトップレベルのチームは、そうしたコンパクトな守備ブロックを形成する相手を崩してゴールを決める力があるとされています。
オーガナイズされた攻撃の3つのシチュエーション
オーガナイズされた攻撃の局面は3つのシチュエーションに分類されていて、それぞれのシチュエーションの特徴や目的が設定されています(下図)。分類の図はあくまでも目安ですが、選手や指導者が一つの基準としてイメージを共有しやすくするために、フィールドの後方、中盤、前方に3分割されて示されています。
まず、自陣ゴール付近を中心としたシチュエーションはSpieleröffungと表現されます。Spielはゲームや試合、プレーという意味、Erffönungはオープニング・開始という意味です。直訳すると「プレーの開始」もしくは「攻撃の開始」とも言えますが、上図のイメージのように、主にゴールキックであったり、後方や自陣でゴールキーパーやディフェンダー陣がボールを持っている状況を指します。
ドイツではイメージ的にも文脈的にもビルドアップを指す場合が多く、単純にプレーの内容を指してビルドアップと表現されることもあります。ちなみにビルドアップはSpielaufbauと表現され、Spielはゲーム、Aufbauは組み立てという意味があります。
真ん中を飛ばして先に3つ目に行くと、3つ目はSpiel im letzen Drittelと表現されます。letztは最後のとか最終のという意味で、Drittelは3分の1のサードを意味します。上図のイメージのように、ファイナルサード、アタッキングサードの攻撃のシチュエーションとなり、チャンスメイクやフィニッシュが該当するアクションとなります。
そして、その間にあるミドルサードを中心としたシチュエーションはÜbergangsspielと表現されます。Übergangは「ある場所や局面から違う場所や局面に移り変わること」を意味し、転換期・移行期と表現できます。
主にビルドアップで中盤に前進したあとのシチュエーションで、そのままアタッキングサードへの侵入を目指すこともあれば、テンポやスピードをコントロールしてビルドアップをやり直したりすることも考えられます。3つの中では一番あいまいなシチュエーションと言え、アクションとしてはビルドアップの一部に含まれ、チャンスメイクに突入するかビルドアップを継続するかの転換期というイメージになります。
➀ 攻撃の開始
各シチュエーションを掘り下げて見ていきましょう。まず攻撃の開始のシチュエーションではビルドアップが該当するアクションとなりますが、ゴールキーパーが攻撃に参加することがポイントとなります。それにより数的優位を作り出し、その数的優位を活かすことで計画的に前進を行うことが可能になります。
少し具体的にいうと、相手の最初のプレッシングラインを越えること、上図であれば相手の2トップを攻略して安定して中盤に前進し、チャンスメイクの起点を作り出します。
➁ 転換期・移行期
次に転換期・移行期のシチュエーションですが、主に後方から中盤に安定して前進した状況を指します。安定して前進とは、ボールホルダーが時間やスペース的な余裕を持ちながら中盤に前進した状態を指し、それにより中盤でも再び数的優位などの優位性を作り出し、より多くのディフェンダーを攻略する可能性が高まります。
またトップレベルのチームは毎回前進するわけではなく、テンポやスピードを調整しながら、いつ攻めるのかやり直すのかゲームをコントロールしています。そのままアタッキングサードへの侵入を目指すこともあれば、ボールポゼッションによりテンポやスピードをコントロールして次のチャンスをうかがったり、場合によっては後方に戻してビルドアップをやり直したりします。
➂ アタッキングサードの攻撃
最後にアタッキングサードの攻撃の攻撃ですが、ゴールを決めるためにチャンスメイクとフィニッシュが一番の目的となります。そして、ビッグチャンスを作り出すためには相手の最終ラインを攻略する必要がありますが、相手のディフェンスラインと中盤の間を使うことで、相手の最終ラインの守備を困難にしてゴールチャンスが高まるとされています。
ドイツでは、DFラインとMFラインの間のスペースをレッドゾーンと表現されますが、特にこのレッドゾーンでボールホルダーが前を向いた場合、守備側からしたらディフェンスラインの背後を取られる危険が高まり、ラインを下げすぎたらシュートを打たれ、中央を閉めればサイドを使われるといった具合に、守備がとても困難な状況となります。
フィニッシュに関しては、ロングシュートやミドルシュートよりもゴールに近いペナルティエリア内からのシュートのほうがゴールの確率は高まり、トップレベルのチームはペナルティエリア内でもより良い位置・角度からのチャンスを作り出しゴールの確率を高めることができます。また、ペナルティエリア内では相手のプレッシャーにより基本的にはシュートを打つための時間もスペースも少なく、そこで1タッチや2タッチで打つ選択肢やテクニックも身に着けておく必要があります。
どの位置からのシュートがゴールにつながるか
実際にデータで見てみましょう。EURO2020ではゴールの84%がペナルティエリア内からのシュートによるもので、ゴール正面のゴールエリア幅からのシュートが約74%を占めています(下図)。そして、流れの中からのゴールが105ゴールありましたが、そのうち60ゴールが1タッチシュート、約2割が2タッチでのシュートによるものでした。
数字的に、ゴールにより近く、ゴール正面からのシュートの方がゴールが決まる確率は上がると言えますが、ドイツではゴール正面となるペナルティエリア内のゴールエリア幅の場所をGoldene Zone(ゴールデンゾーン)と呼び、シュート角度が小さくなるペナルティエリア内のゴールデンゾーン脇の部分をAssist Zone(アシストゾーン)と呼んでいます(下図)。
ビルドアップの基本コンセプト
オーガナイズされた攻撃の局面の3つのシチュエーションを一通り説明しましたが、攻撃の開始から転換期を経てアタッキングサードの攻撃に発展していく基本的なコンセプトの話をしていきたいと思います。
攻撃の開始となるビルドアップの基本コンセプトを理解するうえでゴールキーパーの存在は欠かせません。ゴールキーパーが攻撃に参加することで後方で数的優位を作り出し、適切なポジショニングを取ることで数的優位を活かし、フリーな選手やスペースを作り出すことが可能になります。例えばセンターバック2人とゴールキーパーの合計3人に対して相手が2トップであれば、3人が近い距離でなくセンターバックが開くことで、相手の2トップが守備をしづらい3対2の状況を作り出すことになります(下の左図)。そして、その数的優位を利用することで、相手の最初のプレッシングラインを計画的に攻略し、フリーになった選手が安定して中盤にボールを前進させることができます。下の図の場合だと相手の2トップに追いつかれずに時間やスペース的な余裕をもって前進することを意味します。
後方の選手がボールを前進するパターン以外にも、中盤でフリーになった選手がボールを受けて前進するパターンも考えられますが、ボールホルダーが時間やスペース的に余裕をもって中盤に前進することで、中盤でも数的優位を作り出したり、より高い位置からレッドゾーンや相手のディフェンスラインの背後を狙いチャンスメイクにつなげることが可能になります(上の右図)。
ゴールキーパーの役割の変化
2002年日韓ワールドカップの準優勝メンバーで最優秀選手にも選ばれたオリバー・カーンは、ゴールキーパーの象徴として一時代を築いた選手ですが、タイプ的にはその気迫やセーブ率の高さから守護神的なイメージの強い選手です。ドイツのゴールキーパーのタイプの分類でも、カーンはゴールキーパー1.0としてペナルティエリア内で力を発揮する典型的なキーパーの例として挙げられています。
その後、2006年のワールドカップドイツ大会ではそれまで絶対的守護神だったカーンに変わり、当時アーセナルに所属していたイェンス・レーマンが正ゴールキーパーとして出場することで大きな話題となりました。レーマンはゴールキーパー2.0に分類され、ペナルティエリアを飛び出して高いディフェンスラインの背後のスペースをカバーし、パスやボールコントロールのスキルを活かして攻撃にも参加できるタイプでした。世界的にはアヤックス出身でマンチェスター・ユナイテッドでも活躍した、オランダ代表のファンデルサールの存在が挙げられます。
マヌエル・ノイアーはゴールキーパー3.0に分類され、11人目のフィールドプレーヤーとしてビルドアップに参加できるタイプとなります。
ちなみにドイツ語でゴールキーパーはTorwartやTormannと表現され、Torはゴールや門という意味があり、Torwartは門の番人という意味もあります。ゴールキーパーがフィールドプレーヤーと同様に足を使ってプレーする機会も増えたことから、Torspielerと表現されることも増えてきました。Spielerは英語のPlayerのことで、直訳するとゴールプレーヤーとなり、Torwartという表現を嫌ってTorspielerしか使わないこだわりを持っている人もいます。
リスクとリターンを考える
自陣ゴール付近でのボールロストのリスクを避けてロングボールからセカンドボールを拾うことで中盤から攻撃を開始し、それがチャンスになることもあります。トップレベルのチームでも毎回後方からビルドアップで組み立てるわけでなく、状況に応じてロングボールを使うこともあります。
しかし、ロングボールはフィフティ・フィフティと言われることもあるように確率的にはそれほど高い手段とは言えません。Hit and hope(蹴って祈る)と表現されることもあるように、一般的にはローリスク・ローリターンの手段と言えるでしょう。
ただし前述のように、質の高いオーガナイズされた攻撃はトップレベルのチームに多く見られる傾向にあり、ビルドアップを行うためにはゴールキーパーを含めたチームのテクニックや戦術的な質の高さが前提条件として欠かせません。育成年代などではビルドアップを試みてもあっさりボールを奪われて失点につながってしまうシーンがありますが、質を伴わないビルドアップは時としてハイリスク・ローリターンの手段となってしまうでしょう。
しかし、段階的なトレーニングによってそうしたリスクをできる限り減らし、計画的で効果的な攻撃をチームに取り入れていくことは可能です。目先の勝利のためにロングボールによるHit and hope作戦でリスクを避けることが、育成年代など長期的な視野でみると、将来の攻撃の選択肢を失うリスクを冒していることにもなりかねません。もちろんすべての選手が短期間でいきなりできるようになる簡単な話ではなく、短期間で結果が求められる環境では取り組みづらい状況であるかもしれません。
逆に、ビルドアップのコンセプトや形だけが先行してしまい、選手の個性や長所が見過ごされてしまうケースも存在します。例えば、ゲームの中で違いを生み出すスピードや高さ、強さ、決定力といった特徴がある選手がいたとしても、チームに合わないから、ミスが多いからといったレッテルを張られ起用されず、結局ミスをしない選手ばかりでチームを構成した結果、ボールを保持できても決定的なシーンがなかったりゴールが決まらなかったり、そんなケースも存在します。
少し話がそれてしまいましたが、0か100ではなく、バランスが重要となります。すべてのチームが最初からやりたいことができる選手や環境がそろっているわけではありません。ビルドアップのコンセプトや仕組みを理解することで、中長期的な視野で選手育成やチーム作りにうまく取り入れていくことができるでしょう。そしてコンセプトや仕組みを理解すれば、どのようなアクションや要素が必要となるのか、どのようなトレーニングで落とし込むことができるのかなどを知ることができ、パフォーマンスの向上につなげていけます。
ビルドアップ例
ビルドアップ例をアニメーションで説明しています。下の動画の16:34から確認してください。
まとめ
今回、4つの局面の中のオーガナイズされた攻撃の局面を3つのシチュエーションに分けてざっくり学んできました。それぞれのシチュエーションの存在を理解することで、それぞれのシチュエーションでのチームの方針を明確にし、分析やトレーニングメニューの決定などにも活用することができるでしょう。それにより、チームや選手とも共有がスムーズになるでしょう。
例えば、
・攻撃の開始はどのようにするのか?
・ビルドアップで前進をするのか、それともロングボールか。
もちろん中長期的にどちらかを選択したとしても、1試合のゲームプランや流れの中では使い分けていく必要があるでしょう。
・ビルドアップを行う場合は、ベースとなるシステムやポジショニングはどうするか?
・どこで数的優位を作り出し、誰が前進、チャンスメイク、フィニッシュに関わる割合が増えるのか?
そうしたことを考えていくと、チーム全体や各ポジションでどのようなアクションやスキルが必要となるかが明確になり、それらを改善するためのトレーニング内容や選手の配置や組み合わせなどの方向性もわかりやすくなるでしょう。
アタッキングサードの攻撃にしてもどのようなゴールパターンが多いか、ペナルティエリア内への侵入の方法や頻度などをチェックすることで現状を把握し、理想に近づけるためのトレーニングや選手の配置、組み合わせなどが見えてくるかもしれません。
そして忘れてはならないのは、前回から登場しているトレーニングコンパスの存在です。オーガナイズされた攻撃の局面はオーガナイズされた相手の守備の影響を受けます。自分たちのプランをベースとして、相手の状況に応じて変化や修正する力も必要となります。例えば、相手が1トップなのか、2トップなのか、4バックなのか、3バックなのかによって、選手の配置や動きを調整したり、時にはシステムを変えたりするなど、ちょっとした調整や修正で大きな変化が生まれることもあります。試合だけでなく、いつも同じメンバーで行っているトレーニングの段階から、オーガナイズによりそうした準備をしていかなければなりません。そしてこの柔軟性や瞬時の対応力がここ最近のトップレベルのトレンドの一つにも挙げられています。
そして、最終的には相手だけでなく、在籍する選手たちのタイプや力を無視してやりたいことだけを実行することはできません。バイエルンやバルセロナのようにボールポゼッションを主体とした攻撃が多くなるチームもあれば、ラングニック監督のホッフェンハイムやクロップ監督時代のドルトムント、ラニエリ監督時代のレスターのように、選手の特徴やメンタリティを最大限に生かしたチームを作ることで1試合だけでなくシーズンを通して結果を残した例も数多くあります。そして割合は違えど、どのチームにとってもオーガナイズされた攻撃、カウンター、セットプレーとそれぞれの攻撃方法を改善する余地は残されていており、それが選手やチームの成長そして結果につながっていくでしょう。

