ドイツではペナルティエリア内を3つのゾーンに分類し、ゴールキーパーのトレーニングや分析に活かされています。『ゴールの中心からゴールエリアの角を通って引いた線よりも外側』のゾーン1では、キッカーから見たシュートコースは極端に狭く、このゾーンから打たれるシュートに対してゴールキーパーが適切なポジショニングを取ると守るべき幅が約2mになります。基本的には倒れる必要なくすべてのシュートを立ったまま手や足を使って対応できることから、ドイツでは「Standzone(シュタントツォーネ)=スタンディングゾーン」とも呼ばれています。ポイントを学んでゾーン1からのシュートによる失点は0に抑えましょう。Viel Spaß!
【ドイツのGKトレーニングから学ぶ】ペナルティエリア内の3ゾーン
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重点
スタンディングゾーンの対応(ポジショニング、シュートブロック、フットリアクション)
準備
- スタンディングゾーンにボールを置き、ゴールキーパーがニアポストから1歩前に出たところで構える。
- ボールとニアポスト、ファーポストを結んだライン上で、ゴールキーパーが構える脇にバー(もしくはマーカー)を設置し、ゴールキーパーが守るべき幅(約2m)の目印を作る。
進め方
- コーチがゾーン1からシュートを打ち、ゴールキーパーはバーを結んだライン上でゴールを守る。
バリエーション
- ゴールキーパーはライン上で両膝を着いて構え、上半身を使って守る(写真a)。
- 易しい:コーチがボールを投げる。
- 難しい:中央から横パス後にポジションを修正してシュートを受ける(図b)。
- バーを外して行う。
コーチングポイント
- ライン上ですでに幅約2mのシュートコースをカバーできているので、ライン上でシュートを待つ。ラインを越えてボールに詰めすぎるとシュートに対する反応時間が短くなり、ゴール前の横パスにも対応できなくなる。
- ボールを基準にライン上の中央で構える。ニアポストやファーポスト側に寄りすぎてどちらかのコースが空きすぎないようにする。
- シュートの直前に構えて体で面を作る。特に、横パスに対してポジションを修正する場合、動いている最中(面を作る前)に打たれないようにする。
- 倒れたり跳んだりしない。立ったまま手腕や足を伸ばすことでシュートコースをカバーできる。低いボールはフットリアクションで対応する。
- 面積を大きくするために体を後方にひねらない(写真c)。上へのボールにも対応するため低く構えすぎない。
- 後ろに重心をかけすぎない。後方に倒れてセカンドボールに反応しづらくなる(写真c)。
- 基本的にキャッチングの難しい至近距離からのシュートなのでセカンドボールに備える。
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